タイリクバラタナゴの特徴と飼い方

タイリクバラタナゴは、東アジアにある中国南部、台湾、朝鮮半島が原産でコイ目コイ科バラタナゴ属で、鮮やかな虹色に光る体色を持った川魚になります。また、現在、環境省で「要注意外来生物」に認定されています。今回は、そんなタイリクバラタナゴの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

タイリクバラタナゴとは

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タイリクバラタナゴは、コイ目コイ科バラタナゴ属に属しています。タイリクバラタナゴの原産地は、東アジアにある中国南部、台湾、朝鮮半島になります。タイリクバラタナゴは、体高が高く平べったい体型をしています。そのため横から見た際に、ひし形のようになっています。タイリクバラタナゴは、鮮やかな虹色に光る体色を持っています。タイリクバラタナゴは、1940年代に日本(琵琶湖)に持ち込まれました。その後、淡水貝の養殖が原因で全国に広まっていきました。タイリクバラタナゴは、日本原産のニッポンバラタナゴと同族で、容易に交雑し交雑種が生まれています。そのため現在、環境省で「要注意外来生物」に認定されています。

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タイリクバラタナゴの飼い方

タイリクバラタナゴは、飼育の仕方さえ知っていれば飼育は簡単な種類になります。タイリクバラタナゴの寿命は、約5〜8年になります。また、体の大きさは約8〜10cmになります。ただし、寿命も体の大きさも飼育する環境やエサなどによって変化します。水質は弱アルカリ性から中性を好み、pHであれば7.0~8.0を特に好みます。水温は、5~25℃の間であれば生きることが出来ます。

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混泳させる際のポイント

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混泳について、まずタイリクバラタナゴの性格は、温和な性格になります。そのため、メダカや金魚などと混泳させている方も多いです。混泳させる個体が縄張り意思が強い種類や追いかける種類であればニッポンバラタナゴがストレスで弱ってしまう場合があるので注意が必要です。餌をあげた際にちゃんとエサを食べているかや追いかけられていないかなどを確認してあげるようにしてください。

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産卵についてのポイント

タイリクバラタナゴを飼育していると繁殖させたいと思う方も少なくありません。タイリクバラタナゴは、自然界であれば春頃産卵します。飼育している場合には、水温が20度前後になったタイミングが産卵の合図になります。産卵の時期になると、オスは背中に虹色の婚姻色を出します。メスは、卵管と呼ばれる黒い管を尻付近から伸ばします。卵管は、場合よっては尾びれの先端に達するほど長くなる場合があります。
タナゴは、メダカや金魚のような他の観賞魚が水草に産卵するのに対して二枚貝に卵を産み付けます。この産卵方法は、タナゴの繁殖に挑戦する上で最大の壁になります。それは、水草と違って二枚貝という生き物を飼育しなければいけないからです。もし、タナゴが産卵した二枚貝が卵が孵化する前に死んだ場合には卵も一緒に死んでしまうからです。また、二枚貝を取り扱っている専門店が水草などに比べて少ないのも苦労するポイントです。タナゴの産卵用の二枚貝として用いられる種類として、マツカサガイ、ドブガイ、カワシンジュガイ、イシガイなどがあります。分からない場合には専門店などで聞いてみるのをオススメします。タナゴを繁殖させたい場合には、まず二枚貝を探す所から始まります。
二枚貝が水槽の中に入っていると、メスは卵管を用いて貝のエラに卵を産み付けます。オスはメスが卵を産み付けた直後に精子をかけて受精させます。産卵してから約3~4日程度で孵化し、1週間程でヨークサック(親からもらった栄養)を消費し、20日程度で1cm程度に成長して、貝から出てきます。この時に稚魚のヒレに貝の子供が付いていることがあリます。タナゴが貝を利用するように、貝もタナゴを利用して生息域を広げるような関係性で成り立っています。卵を産み付けた後の二枚貝をオスが守る事がありますが、稚魚が食べられる事が多いので、水槽などで飼育している場合には産卵を確認したら貝だけを別の水槽に移動する事をオススメします。タナゴの産卵が成功するかどうかは、二枚貝をどれだけ安定して飼育することが出来るかにかかっているので、心配な方や二枚貝と扱いに自信がない方はタナゴが産卵する直前に、専門店で二枚貝を購入するようにすることをオススメします。

タイリクバラタナゴを飼う際の注意点

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タイリクバラタナゴは、鮮やかな虹色に光る体色を持っている川魚になります。現在、環境省で「要注意外来生物」に認定されています。そのため、飼育している人が放流してしまうと生態系が悪化する可能性があるので注意してください。タイリクバラタナゴのオスが繁殖の時期に出す虹色の婚姻色は非常に美しいです。もし、タイリクバラタナゴに興味がある方は、ぜひ一度専門店などで見てみることをオススメします。

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