ニッポンバラタナゴは、日本の関西地方、九州地方が原産でコイ目コイ科バラタナゴ属で、鮮やかな虹色に光る体色を持った川魚になります。また場所によっては絶滅危惧に指定されている種類になります。今回は、そんなニッポンバラタナゴの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。
ニッポンバラタナゴとは
ニッポンバラタナゴは、コイ目コイ科バラタナゴ属に属しています。ニッポンバラタナゴの原産地は、日本の大阪府、奈良県、兵庫県、岡山県、香川県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県、長崎県等になります。またニッポンバラタナゴは日本の固有亜種に属します。また場所によっては絶滅危惧になっている種類になります。ニッポンバラタナゴは、鮮やかな虹色に光る体色を持っています。ニッポンバラタナゴは、体高が高く横から見た際にひし形のようになっています。
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アブラボテは、日本の岐阜県と愛知県にまたがる濃尾平野から西の地域から九州の北部が原産でコイ目コイ科アブラボテ属で、黒みがかった褐色の体色を持った川魚になります。また、場所によっては絶滅危惧に指定されている種類になります。今回は、そん[…]
ニッポンバラタナゴの飼い方
ニッポンバラタナゴは、飼育の仕方さえ知っていれば飼育は簡単な種類になります。ニッポンバラタナゴの寿命は、約5〜8年になります。また、体の大きさは約8〜10cmになります。ただし、寿命も体の大きさも飼育する環境やエサなどによって変化します。水質は弱アルカリ性から中性を好み、pHであれば7.0~8.0を特に好みます。水温は、5~25℃の間であれば生きることが出来ます。
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混泳させる際のポイント
混泳について、まずニッポンバラタナゴの性格は、温和な性格になります。そのためメダカや金魚などと混泳させている方も多いです。混泳させる個体が縄張り意思が強い種類や追いかける種類であればニッポンバラタナゴがストレスで弱ってしまう場合があるので注意が必要です。餌をあげた際にちゃんとエサを食べているかや追いかけられていないかなどを確認してあげるようにしてください。
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産卵についてのポイント
ニッポンバラタナゴを飼育していると繁殖させたいと思う方も少なくありません。ニッポンバラタナゴは、自然界であれば春頃産卵します。飼育している場合には、水温が20度前後になったタイミングが産卵の合図になります。産卵の時期になると、オスは背中や腹部に虹色の婚姻色を出します。メスは、卵管と呼ばれる黒い管を尻付近から伸ばします。卵管は、場合よっては尾びれの先端に達するほど長くなる場合があります。
タナゴは、メダカや金魚のような他の観賞魚が水草に産卵するのに対して二枚貝に卵を産み付けます。この産卵方法は、タナゴの繁殖に挑戦する上で最大の壁になります。それは、水草と違って二枚貝という生き物を飼育しなければいけないからです。もしタナゴが産卵した二枚貝が卵が孵化する前に死んだ場合には、卵も一緒に死んでしまうからです。また二枚貝を取り扱っている専門店が、水草などに比べて少ないのも苦労するポイントです。タナゴの産卵用の二枚貝として用いられる種類として、マツカサガイ、ドブガイ、カワシンジュガイ、イシガイなどがあります。分からない場合には専門店などで聞いてみるのをオススメします。タナゴを繁殖させたい場合には、まず二枚貝を探す所から始まります。
二枚貝が水槽の中に入っていると、メスは卵管を用いて貝のエラに卵を産み付けます。オスはメスが卵を産み付けた直後に精子をかけて受精させます。産卵してから約3~4日程度で孵化し、1週間程でヨークサック(親からもらった栄養)を消費し、20日程度で1cm程度に成長して、貝から出てきます。この時に稚魚のヒレに貝の子供が付いていることがあリます。タナゴが貝を利用するように、貝もタナゴを利用して生息域を広げるような関係性で成り立っています。卵を産み付けた後の二枚貝をオスが守る事がありますが、稚魚が食べられる事が多いので、水槽などで飼育している場合には産卵を確認したら貝だけを別の水槽に移動する事をオススメします。タナゴの産卵が成功するかどうかは、二枚貝をどれだけ安定して飼育することが出来るかにかかっているので、心配な方や二枚貝と扱いに自信がない方はタナゴが産卵する直前に、専門店で二枚貝を購入するようにすることをオススメします。
ニッポンバラタナゴを飼う際の注意点
ニッポンバラタナゴは、鮮やかな虹色に光る体色を持っています。また絶滅危惧に属する種類になっています。ニッポンバラタナゴは、一般的な飼育環境において簡単な種類になるので川魚に挑戦してみたい方の入門用の種類としても人気が高いです。また昔ながらの日本の生態系を考える上では必要不可欠な存在なので教育の面においてもとてもオススメの川魚になります。もしニッポンバラタナゴに興味がある方は、ぜひ一度専門店などで見てみることをオススメします。