スカーレットジェムの特徴と飼い方

スカーレットジェムは、インドや東南アジアが原産でスズキ目バディス科ダリオ属の熱帯魚で、赤色と黄色を含んだスカーレット色の美しい体色を持った熱帯魚になります。今回は、そんなスカーレットジェムの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

スカーレットジェムとは

スカーレットジェムは、スズキ目バディス科ダリオ属の熱帯魚になります。スカーレットジェムの原産地は、インドや東南アジア（タイやマレーシア）になります。スカーレットジェムの体色は、赤色と黄色を含んだスカーレット色がメインになります。また、スカーレットジェムの中には光沢のある水色とスカーレット色の体色を持った個体が存在し、とても人気があります。スカーレットジェムは、特徴的な体色から泳ぐ宝石・真紅の宝石などの別名で呼ばれることもあります。スカーレットジェムは、1999年頃に「泳ぐ宝石」として広く知られるようになりました。

スカーレットジェムの飼い方

スカーレットジェムは、飼育するのが簡単な品種になります。スカーレットジェムの寿命は、約1〜2年になります。また、体の大きさは約3〜4cmになります。ただし、寿命も体の大きさも飼育する環境やエサなどによって変化します。水質は弱酸性から中性を好み、pHであれば5.5～7.0を特に好みます。スカーレットジェムは、熱帯魚に分類されるので国内での飼育なら、冬にはヒーターが必要になります。

混泳させる際のポイント

混泳について、まずスカーレットジェムの性格は、温和な性格になります。そのため、一緒に入れる品種が縄張り意識が強い場合や、攻撃的な品種である場合にはグッピーがやられてしまい、ケガをしてしまう場合やストレスによって病気になってしまうこともあります。スカーレットジェムと混泳させるのにオススメの品種としては、ネオンテトラなどのカラシン系やアカヒレなど小型の魚になります。ベタやラミレジィなど縄張り意識が強い種類と入れるとスカーレットジェムが追いかけられてケガをしてしまう可能性が高いです。なので、どうしても縄張り意識が強い種類と混泳させたい場合には、水草をいれて隠れる場所を作ってあげるなどの対策を取るようにしてください。

産卵についてのポイント

スカーレットジェムを飼育していると繁殖させたいと思う方も少なくありません。スカーレットジェムは、しっかりと成熟したオス・メスが入っていると自然と繁殖してくれる種類になります。スカーレットジェムのオス・メスの見分け方は、オスの方が模様が派手です。メスは、逆に地味で一見スカーレットジェムなのかと思うくらいです。またスカーレットジェムは、オスの流通量が圧倒的に多いので、メスを探すのに苦労することも珍しくありません。そのため、繁殖を考えている方は、まずメスを確保する所からになります。オス・メスがある程度確保することが出来たら、水草などを多めに入れて産卵場所を作ってあげるようにしてください。その後、孵化して稚魚が生まれてからも注意が必要です。スカーレットジェムの稚魚にあげるエサは、ブラインシュリンプよりもさらに小さい餌である「インフゾリア」などをあげる必要があります。また、大人と稚魚を別の水槽に入れてるなどの対策も忘れずにするようにしてください。

スカーレットジェムを飼う際の注意点

スカーレットジェムは、混泳がしやすい点などからオススメの品種になります。また、泳ぐ宝石と呼ばれるくらい美しい体色を持っています。スカーレットジェムは、比較的知られるようになって日が経たない点や水質を安定させなければいけない点などから流通量が多いとは言えません。また、流通しているスカーレットジェムのほとんどがオスになります。それは、オスの方が体色が美しい点や環境に順応しやすい点などがあげられます。しかし、繁殖を考えている人以外でメスがどうしても必要な状況が、ほとんどありません。その点は、あまり不安に思うことは無いです。スカーレットジェムに興味がある方は、ぜひ一度専門店などで見てみることをオススメします。