産卵が終わりしばらくすると、孵化して稚魚が誕生します。その稚魚のエサや注意すべきことなど気をつけることが多くあります。今回は稚魚の育て方と対策について説明していきたいと思います。
孵化までの期間
産卵が終わり、卵が水草などに付着してから孵化するまでにおおよそ10日〜14日掛かります。ただし、水温が高い場合や水質の関係で孵化するまでの期間は前後しますので注意が必要です。早い時は、1週間ほどで孵化する時もあるので卵が水草などに付着したのを確認してから1週間ほどしたらいつ孵化してもおかしくないと思ってもらえば大丈夫です。そのためにも、水草に卵をつけたのを確認した場合は早急に親から離し大人とは別の水槽で飼育するようにしてください。
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孵化した直後
孵化した直後の稚魚は、2〜3mm程度の大きさしかなく糸くずに見間違う程なので孵化したのかしていないのかが人によっては確認できない場合があるぐらいです。そして、産卵を初めて挑戦した方で一番困るのがエサの問題になります。いつ頃からあげて、どのくらいの量あがるべきなのかがわからないという方が多いのが現実です。孵化した直後の稚魚は、お腹に「ヨークサック(ヨーサック)」という栄養のかたまりを持っており、それを消費することで生命を維持します。そしてヨークサックは、2日ぐらいで無くなってしまいます。ヨークサックが無くなる頃になると、稚魚が徐々に泳ぎ始めます。孵化した直後は、あまり動かず水中を漂っているだけなので、泳ぎ始めたらエサを上げるタイミングになります。
孵化後のエサ
ヨークサックが無くなる、孵化して2日後からいよいよエサをあげるのですが、いくつか候補があります。
・ブラインシュリンプ
・人工飼料
1つ目の、植物性プランクトンは簡単に言うとグリーンウォーターなどを使用する方法です。グリーンウォーターについては下記のページで説明しています。外で飼育している方などは、この植物性プランクトンをエサにする方が多いです。グリーンウォーターの元になるアオコなどの微生物は日光がある事によって繁殖するので、室内などの日光が当たらない場所だと向かない場合が多いです。デメリットとしては、グリーンウォーターを使用すると生き物が見えなくなることです。グリーンウォーターというぐらいなので、水が緑色になるのが特徴なので生物がそれによって観察できないので成長する過程を楽しみたい方にはオススメできないです。
2つ目の、ブラインシュリンプは簡単言うとエビの稚魚をエサとして使用する方法です。ブラインシュリンプについては下記のページで説明しています。ブラインシュリンプを使用する最大のメリットは、栄養価の高さです。エビの稚魚を使用するので動物性タンパク質を多く摂取するので成長を促進してくれます。ただし、そのぶん水質が悪化する可能性が高いの使用する際にはあげる量をこまめに調整する必要があります。
3つ目の、人工飼料は専門店などに売ってあるエサを使用する方法です。ただし、何でもいいわけではなく稚魚専用として販売している製品を使用するようにしてください。稚魚専用のエサは通常のエサに比べて栄養価が高く適量あげる分には最高のエサになります。そして、人工飼料を使用するメリットは、手間がいらないところです。例えばグリーンウォーターであれば、日光に当てることでグリーンウォーターを発生させて微生物が多く繁殖してしまった際には水換えなどをこまめにする必要があるので一般的な人だと最高の状態を保つのが難しい場合が多いです。しかし、人工飼料であれば専門店などに行き購入して湿気などが入らないように保管をちゃんとするだけなので初めての方でも気軽に出来るのがポイントになります。
エサに関しては他にもあるのですが、よく選ばれるのはこの3つのどれかになるのでこの中から選ばれてやってみるのをオススメします。
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孵化後の1週間〜
孵化してから1週間ほど経つと、体長が5mmぐらいになりこの頃から泳ぐのを楽しむことが出来るようになります。体の色は黒いのであまり見た目はまだまだです。この頃、一番気をつけるべきは、水温や水質の変化で死んでしまうことがあるのでそこはしっかりと管理をしておく必要があります。また、よくあるミスが吸い込み式のろ過器などを使用している方は、吸い込み口のところに稚魚が近づいていって吸い込まれてしまうという事故が発生することがあるんで、基本的には吸い込み型のろ過器は稚魚用の水槽には使用しないようにしてください。どうしても、吸い込み型のろ過器を使用する方は、吸い込み口にガーゼなどのキメの細かい物で覆うようにして吸い込まれないような対策をとるようにしてください。
孵化後の1ヶ月〜
孵化してから、1ヶ月ほど経つと、体長が1.5cmぐらいになり、体の色が黒色からどんどん変化する期間になります。なので、選別する方はこのあたりから本格的に選別を始めていきます。一般の方は選別する必要はないのですが、大量に飼育している方や生産者の方は、いい個体といまいちな個体を分ける必要があります。分けない場合、均等にエサをあげていると稚魚の中でも体長の差が出てくるので、いい個体には色揚げなどのいいエサを与えるなどの対処をしていく必要があるので選別をしますが、先程行ったように一般の方はしなくてもいいのですが、どの稚魚がいい個体になるのかは観察しているときにでも見てもらえれば楽しみが一つ増えるのでオススメです。
孵化後の2ヶ月〜
孵化してから、2ヶ月ほど経つと、体長が2.5cmぐらいになり、大人の水槽に入れてもいい時期なってきます。2ヶ月の間に新たに生まれた稚魚がエサを食べることが出来るように大きくなってきた稚魚は大人の水槽に入れる必要があるのですが、タイミングはよく初めての方が困るポイントになっています。いいタイミングとしては、大人のメダカにあげているエサを食べることが出来るようになったら大人と一緒に入れても大丈夫です。もし、それでも心配な方は水草などを大人の水槽の中に入れて置くとエサを食べることができなかった稚魚も水草を食べることにより補うことが出来るので水草を入れておくようにしてください。