ブリストル朱文金の特徴と飼い方

ブリストル朱文金はイギリスから輸入されてきた金魚です。朱文金との違いや飼い方のコツを知っている方は比較的少ない種類です。今回は、ブリストル朱文金の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

ブリストル朱文金とは

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ブリストル朱文金は、朱文金がイギリスに渡ってイギリスで品種改良されて日本に戻ってきた種類です。ブリストル朱文金の最大の特徴は、尾びれがハート型になっていることです。それ以外の部分は、朱文金とさほどの違いがありません。体の色は、浅葱(あさぎ)色をベースとしてその上に赤色とオレンジ色の中間色に近い朱(しゅ)色の模様があり、鱗は透明鱗が多い傾向にあります。そして、朱文金同様にキャリコ模様の種類になります。

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ブリストル朱文金の成り立ち

ブリストル朱文金は、朱文金が約100年前に輸出されていきその後、アメリカ経由でイギリスの方に渡って行きました。そして、イギリスのイングランド地方の南西部に位置する、港湾都市として発展していたブリストルという都市で作出されました。そして、作出された都市の名前が、ブリストル朱文金の名前の由来となりました。アメリカ経由で渡った朱文金が当時のイギリスの人々から、朱文金の特徴であるキャリコ柄の体色や、日本(東京)に比べて寒い環境で、朱文金の冷水にも耐えることができる丈夫さが評価、支持されるようになり愛好家の方々に徐々に受け入れられるようになりました。そして、あるブリストル地方のブリーダーの所で、通常の朱文金に比べてより大きな尾びれを持った朱文金が突然変異により現れました。ブリーダーの方は、それが魅力的であると捉え交配や改良がされその後、大きな尾びれと蝶尾を交雑することによって、ブリストル朱文金という種類ができました。

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ブリストル朱文金の楽しみ方

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ブリストル朱文金の楽しみ方は、最大の特徴である尾びれのハート型とキャリコと言われる透明鱗と普通鱗のコラボによる美しさです。そして、それらの特徴を最大限楽しむことができるには、水槽などで横から観賞する方法(横見)です。もともとヨーロッパ圏での金魚の鑑賞方法は、水槽などで観賞する横見が主流です。なので、ブリストル朱文金が作出されたイギリスも横見が主流だったので、ブリストル朱文金自体が横見での鑑賞性を重視して生み出された金魚なので、ブリストル朱文金を最大限楽しむには横見での観賞をオススメします。

混泳させる際のポイント

他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、和金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。

相性のいい金魚

ブリストル朱文金と最も相性がいい金魚は、朱文金と同様に和金やコメットなどの和金型の金魚です。ブリストル朱文金自体が、体長が20cm以上になることもあります。ですので、同じように大きくなる和金型の金魚が最も相性がいいです。次に相性がいいのは、和蘭獅子頭(オランダシシガシラ)や東錦(アズマニシキ)などのオランダ型も相性がいいです。オランダ型は、ある程度泳ぎが得意な種類が多く、体が大きくなる種類も多いのでブリストル朱文金とは相性がいいです。
・和金について
・コメットについて
・和金型について

相性が悪い金魚

ブリストル朱文金と相性が悪い金魚は、蘭鋳(ランチュウ)や頂天眼(チョウテンガン)などのランチュウ型の金魚です。ランチュウ型の金魚は、あまり泳ぎが得意な方ではないです。特に蘭鋳は、泳ぎが苦手な代表格なので、泳ぎが得意なブリストル朱文金と一緒に飼うとエサをブリストル朱文金が全部食べる可能性があります。そうなると、ブリストル朱文金だけがどんどん大きくなって蘭鋳が小さいままになってしまうのであまり入れる方はいません。
・蘭鋳について
・頂天眼について
・ランチュウ型について

ブリストル朱文金を飼う際の注意点

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ブリストル朱文金は、朱文金から派生して生み出された種類なので、ほとんどの部分で朱文金とあまり変わらないのですが、朱文金とブリストル朱文金の最大の違いである尾びれのハート型を重要視する傾向があります。尾びれのハート型を、より際立たせる飼育方法として子供の時期に尾びれの形が徐々に定まってきたら尾びれにシワがあまり入らないようにあまり大きくない水槽で水流をできるだけ抑えて必要以上に泳がせないような環境づくりをする方もいます。他にも、必要以上に泳がせないようにするために他の種類の金魚と混泳させるのを控えるブリーダーの方もいます。そして、ブリストル朱文金は他の和金型の金魚と違って基本的には水槽で飼育するのを前提として生み出されているので、朱文金のように外の池などで飼うよりも水槽で飼うようにしたほうブリストル朱文金本来の楽しみ方ができるので、外で飼うか水槽で飼うか迷っている方はぜひ水槽で飼うのをオススメします。

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