屋外での飼い方と注意点

屋外は、室内に比べて外部的な敵が多く天候の変化や生き物などにより不意に金魚が死んでしまうことがあります。ただし、原因を知って少しでも防ぐことは可能です。今回は、屋外での飼い方と注意点について説明していきます。

屋外での飼い方

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金魚などの観賞魚を飼育する際に、室内で飼育する方と屋外で飼育する方の2パターンに別れます。屋外は、室内に比べて外部的な敵が多く天候の変化や生き物などにより不意に金魚が死んでしまうことがあります。しかし、室内で飼育していては分からない事が屋外で飼うことで分かる場合もあります。例えば、自然のなすがままに金魚を生活させることで色味が良くなる場合がありますし、ストレスに強くなり長生きする確率が上がる場合もあります。そのような恩恵を得るためには100%放置するのではなく飼い主がサポートや手入れをしてあげなければいけません。ぜひ、説明を読んでいただき金魚に最適なやり方を模索する際の参考にされてもらえると幸いです。

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置く場所について

日照時間

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屋外で飼育する際に、まず気をつけるべきは日が当たる時間と時間帯です。屋外で飼育していると、日に当たる場所に睡蓮鉢などの入れ物を置くことが多いのですが、日に当たる時間が長い場所に置いていると水温が上昇してしまう場合があります。特に夏場の日照時間には気をつけるべきです。夏場の陽の光は、1〜2時間当たるだけでも水温が5〜10℃近く上がる場合があり、そうなってしまうと金魚が弱っていく原因にもなるので注意が必要です。また、日が当たる時間帯も考えていると更にいいです。例えば、東の方角に設置しているのと西の方角に設置したのでは、病気にかかる確率が変わります。西の方角に設置している金魚のほうが病気にかかるリスクが高くなります。西日が当たると、水温が上昇するのですが少し時間経つと夜になるので急激に気温が下がっていくのと同じように水温も下がっていきます。短時間に急激な水温の変化が起こると金魚の体に相当な負荷がかかります。それにより、免疫力が低下して病気にかかるリスクが上昇してしまうことになります。東の日(朝日)は、時間が経つにつれて徐々に水温が高くなっていくので西日に比べると短時間の水温の変化が起こる可能性は低いことになります。もし日が当たる時間が長い場所にしか設置できない方や、西側の方角にしか設置できない方は無理に日の光を取り込もうとするのではなく簾(すだれ)などを設置して日の光を調節して水温の急激な変化を防ぐ事が出来ます。

外部の生き物

屋外で飼育する方と室内で飼育する方との大きな違いが外部の生き物になります。例えば、カラスなどの鳥や猫などの小動物などがエサとして金魚などを取りに来ることがあります。室内で飼育していると、そういうリスクがあまりありませんが、屋外で飼っていると常に付きまといます。まずは狙われないことが重要になってきます。金魚がいることを知らなければ狙いに来ることはないので、まず気づかれないようにするためにホテイ草などの水草を入れて上空から見られても気付かれないようにするのが一つになります。ホテイ草や他の水草は金魚のエサとしての運用も出来るので入れておいて損することはありません。また、気付かれてしまった場合には玄関先などの人がよく通る場所に置く場所を変えるだけでも効果が出る場合もあります。屋外で飼育している方の中には、鳥や猫に盗まれたという方も少なくはないので、前もっての準備をしっかりとすることである程度は防げるのでぜひ挑戦してみてください。

水質の変化

屋外で飼育するときに、水質の変化についても頭に入れておく必要があります。例えば、雨水が入ってくることにより水質は変化してしまいます。他にも、直射日光があたることで藻が生えることで日の当たり具合などが変わる場合があります。このように、屋外で飼育していると予期せぬ事で水質が変化して金魚が病気にかかるということが起こる可能性があります。だからと、水質が変化しないように対策をとろうとしても様々な原因があるので対策のうちようがない場合もあります。なので、まず雨水が入らないようにすることから始めると良いです。小さい鉢などで飼育していると、雨水がそこに入ると、水換えを一度するぐらいの量の水が入る場合もあります。また、雨水には病原菌などを含む菌が多く含まれている場合がありますので、防ぐに越したことはありません。天気予報などで雨が降ることがわかっている場合には、雨水が少しでも入らないように鉢などの上にガラス蓋などを置き少しでも雨水が入らないようにするだけでも構いません。少しの対策で水質の悪化などが防げることもあるので気になった場合には一つでも多く対策をとってください。

屋外で飼育する際の注意点

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屋外で金魚などの観賞魚を飼育する際に雨水には特に気をつけるべきです。上記でも説明しましたが、雨水が金魚などを飼っている水に入ることで水質が変化する恐れがあります。ただし、池などのような大量の水が入っている場所であれば雨水が入ったからといって大きく水質が変化する恐れは少ないです。屋外で睡蓮鉢や水槽などのような少量の水しか入らない入れ物であれば注意するべきです。特に雨水が入り、中の水が溢れたことがある方はすぐに場所を移すか、雨の日には蓋などをして出来るだけ雨水が入らない工夫するのをオススメします。日光や鳥・猫などの外部の生き物には注意がいっている方でも、雨水に関しては盲点になっている方が多いのでぜひ雨水にも気をつけてみてください。また、屋外で飼育するのであればグリーンウォーターにしておくと日光があたることによる水温の上昇や外部の生き物に見つかるリスクを未然に防ぐことが出来ますので、ぜひ試してみてください。

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