金魚を飼育するようになると、砂利などを含めた底石(底砂)を入れるべきなのかを悩まれたことがある方は少なくありません。金魚を飼育する上では、底石(底砂)をいれるメリットとデメリットを知り判断することはとても重要です。今回は、底石を入れるべきではない理由を説明していきます。
底床が必要なのか
金魚を飼育するようになると、砂利などを含めた底石(底砂)を入れるべきなのかを悩まれたことがある方は少なくありません。金魚を飼育する上では、底石(底砂)を入れることは悪いわけではありません。しかし、メリットとデメリットを知り判断することはとても重要です。そのために、今回は一般的にあまり触れることが少ない入れるべきではない理由を説明していきます。
推奨しない理由
金魚を飼育する上で、わざわざ底石(底砂)をいれるべきではないのには、3つの理由があります。
2、菌の増殖に気づきにくい
3、必須ではない
水換えの手間が増える
「水換えの手間が増える」については、底石(底砂)をいれるのといれないのでは水換えの工程が変わります。当サイトが推奨する水換えの方法(下記にリンクを張っています)であれば、速い人で10〜20分ほどで終わります。しかも水槽などをその場から動かす必要がないのでサイズが大きい水槽で飼育している方などには特にオススメです。しかし、この方法で水換えをするためには底石(底砂)が入っていないほうがいいです。もし、底石(底砂)が入っている場合には、底石(底砂)の下に入り込んだエサやフンを取り除くのが難しいからです。なので、底石(底砂)が入っている場合には、まずホースなどで水槽の水の3分の2をバケツなどに移しそこに、金魚や水草などの生き物を入れておきます。そして、残った3分の1に水と底石(底砂)が入った水槽を水場に移動させて底石(底砂)をきれいに洗いその時に底に沈んだエサやフンも一緒に捨てます。そして、カルキが入っていない水を水槽の3分の1まで入れ水槽を元の場所に戻しバケツに移しておいた3分の2の水と生き物を戻して水換えが完了です。ここまで、工程を完璧にこなした場合に、速い人でも30分以上はかかってしまいますに大きな水槽をお持ちの方からしたら一週間に一回この工程をこなすのは難しく下手すると腰や肩を痛める原因になってしまいます。また、金魚をやめてしまう理由の一つでもある水換えを効率的に出来ることで金魚を楽しむことができるので、水換えが面倒な方や忙しい方などは底石(底砂)を入れないで水換えをしてみることをオススメしたいです。
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菌の増殖に気づきにくい
「菌の増殖に気づきにくい」については、ここで書いている菌とは病原菌などの悪い効果をもたらす菌を指します。底石(底砂)をいれることで起こるメリットに、バクテリアの増殖が促進されて水質の安定に繋がる事がよく説明されています。しかし、必ずしも良い働きをしてくれる菌ばかりが繁殖するのでしょうか。良い菌が繁殖するのであれば悪い菌も同時に繁殖してもおかしくありません。そして、金魚は特に観賞魚の中でも水質の悪化が速い種類に分類されるので、病原菌などが発生して増殖することで病気にかかるリスクが高くなることがあります。そうならないために、水換えをするのですが現在水槽の水がどのくらい汚れていていつ水換えをするべきかを判断しなければいけません。判断する材料として、どのくらいエサやフンが溜まっているのかを見るのも一つなのですが、底石(底砂)があることでエサやフンを隠してしまいどのくらい水が汚れているのかが分かりづらくなってしまい水換えすべき時期を見落としてしまう場合がでてきます。しかし、エサやフンが隠せるので見栄えという面に関しては非常に良いので、見栄えが必要な場所では底石(底砂)いれて見栄えを良くしてあげるのもよいです。
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必須ではない
「必須ではない」については、初めて金魚などを飼育する際に水槽や濾過器などがセットになっている商品を購入される人も少なくありません。このセットに入っているものは飼育する上で必要最低限の物が入っているのですが、そこに底石(底砂)は入っていないのがほとんどです。つまり最低限必要なものに底石(底砂)は含まれないということになります。底石(底砂)は飼育し始めてから必要がどうかを考えることが出来るオプションのような物になります。
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注意点
底石(底砂)を入れない場合は、水質が悪化する速度が速くなりそれにより水質の安定さが損なわれることが起こることがあります。ろ過器などをよりろ過能力が高い大きめの物を使う事やろ過器の中でもろ過能力が高い上部ろ過器や外部のろ過器などをしようするとさらにいいです。また、底石(底砂)を入れる際にはエサの量などに気をつけるようにして、底石(底砂)の下に残したエサが入り込まないようにするなどの注意をするようにしてください。また、底石(底砂)を入れない場合には鉛などの重りを付けた水草を水槽に入れた時に重りが露出してしまい見た目が嫌な方などは底石(底砂)を薄く敷いて重りを見えないようにする工夫をしてみると良いです。
余談
今回は底石(底砂)を入れるべきではない理由を説明してきました。なぜ入れるべき理由ではなく入れるべきではない理由を説明したかというと、さまざまな専門書やサイトなどでは底石(底砂)入れるべきメリットしか説明しておらず、あたかも入れるのが当然であるかのように書かれることも多々有ります。底石(底砂)をいれる事がそんなにいいのか不思議でなりません。たしかに、底石(底砂)を入れることによるメリットは確かに存在しますし飼育していると感じることが出来る場面もあります。しかし、水換えの手間や病気へのリスクヘッジの点においては違うのではないかと思うことが多々あります。製作者の知り合いの中でも金魚を何十年も飼っている方や金魚を何百匹も飼育している方などは底石(底砂)を入れている方がほぼいない状況です。ほとんどの方がベアタンク(底石などを入れていない水槽)で飼育していています。メダカや熱帯魚など他の観賞魚を飼育するのであれば底石(底砂)をいれる効果はありますが、金魚に関しては水質の悪化の速度が他の観賞魚に比べて速いので底石(底砂)を入れないほうがメリットが多いと思います。当サイトでは、底石(底砂)を入れることを否定する気は一切なくあくまでも迷われている方が正しい選択が出来るように今回は入れるべきではない理由を選択し説明させていただきました。