アジアアロワナの特徴と飼い方

アジアアロワナは、東南アジアにあるインドネシア、マレーシア、タイ、カンボジア、ベトナムが原産でアロワナ目アロワナ科スクレロパゲス属の熱帯魚で、非常に細長い体型をしており体長の半分を尻ビレと背ビレに占めている熱帯魚になります。今回は、そんなアジアアロワナの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

アジアアロワナとは

アジアアロワナは、アロワナ目アロワナ（オステオグロッサム）科スクレロパゲス属の熱帯魚になります。アジアアロワナの原産地は、東南アジアにあるインドネシア共和国、マレーシア、タイ王国、カンボジア王国、ベトナム社会主義共和国になります。アジアアロワナは、非常に細長い体型をしており体長の半分を尻ビレと背ビレに占めています。アジアアロワナは、約1億年前からほとんど姿を変えていないです。シルバーアロワナと並んで、不動の人気がある品種になります。アジアアロワナは、種類よって体色が異なり人気の高さも変わってきます。

アジアアロワナの飼い方

アジアアロワナの寿命は、約10〜20年になります。また、体の大きさは約90〜100cmになります。ただし、寿命も体の大きさも飼育する環境やエサなどによって変化します。水質は弱酸性から中性を好み、pHであれば5.0〜7.0を特に好みます。アジアアロワナは、熱帯魚に分類されるので国内での飼育なら、冬にはヒーターが必要になります。

アジアアロワナの種類

グリーンアロワナ（青龍）

グリーンアロワナは、体色がエメラルドグリーンになる種類になります。アジアアロワナの中では、最も流通量が多く安価に購入することが出来る事が多いです。また、グリーンアロワナが人気な理由として鱗に馬のひずめのような模様（馬蹄斑）が入っている事も上げられます。専門店によっては、「青龍」と表記している場合があります。

スマトラ・ゴールデン（紅尾金龍）

スマトラ・ゴールデンは、尾ビレの下半分と尻ビレが赤色になっているのが特徴的な種類になります。また、鱗が金色であるのも特徴的なのですが、金色になる鱗は下から数えて4列目ぐらいまでにしか上がってこない個体がほとんどなので、拍子抜けする人は少なくありません。専門店によっては、「紅尾金龍」と表記している場合があります。

マレーシア・ゴールデン（過背金龍）

マレーシア・ゴールデンは、体の側面だけでなく背中まで金色の金属光沢が出る種類になります。またマレーシア・ゴールデンの中には、鱗全体が金色になるタイプ（フルゴールド）や、鱗が金色（金底）、緑色（緑皮）、藍色（藍底）になるタイプがあり、愛好家の中でも好みが分かれる事などから値段が高騰して高額で取引されることもあります。ただし、マレーシア・ゴールデンの難点として、鱗の5枚目までしか金色が出てこない個体もいます。専門店によっては、「過背金龍」と表記している場合があります。

レッドアロワナ（紅龍）

レッドアロワナは、体全体が赤色に染まるのが特徴的な種類になります。レッドアロワナは、体色である赤色の度合いによって「血紅龍」や「辣辛紅龍」など呼び方が変わります。レッドアロワナは、ボルネオ島西部のカプアス川上流にしか生息していない種類になります。レッドアロワナは、その希少性と美しさからアジアアロワナの中でも最も高額で取引されることが多いです。専門店によっては、「紅龍」と表記している場合があります。

混泳させる際のポイント

混泳について、まずアジアアロワナの性格は、おとなしい性格になります。ただし、攻撃的な種類と混泳させるとケンカする事が起こる可能性が高いです。なので、アジアアロワナと混泳させるのにオススメなのがプレコなどの低層を泳ぐ品種になります。アジアアロワナは、肉食なのでアジアアロワナよりも小さな個体を混泳させるとエサと認識して食べてしまうことが多いので、混泳させる品種のサイズ感には気をつけてください。

産卵についてのポイント

アジアアロワナを飼育していると繁殖させたいと思う方も少なくありません。ただし、アジアアロワナを繁殖させる際にはまずオス・メスを入れる水槽を用意する必要があるなど、準備段階で一般の家庭などでは難しいです。また、オス・メスの判別も難しく口が大きい個体がオスで、尾びれが短い個体がメスだと一般的には言われていますがそれだけで確定できないのが非常に難しい点になります。アジアアロワナが産卵した場合には、濾過器を使い水質を安定させる必要があることなどアジアアロワナの繁殖は難しいです。

アジアアロワナを飼う際の注意点

アジアアロワナは、細長い体型と悠々と泳ぐ姿などから古代魚の中でも人気が高い品種になります。また、種類によっては体色や希少性によって高額で取引される場合も少なくありません。熱帯魚の中でも高値で取引されているので、アロワナの専門店も存在します。アジアアロワナを飼育する上で注意すべき点として成長の速度があげられます。アジアアロワナは、成長が速いので飼育する水槽は最低でも「120cm以上」を用意するようにしてくだい。小さいアジアアロワナを、購入しても飼育し始めるとあっという間に大きくなり小さな水槽だと手狭になる可能性があるからです。そして、アジアアロワナを飼育し始めるとエサをあげるのですが、アジアアロワナは飽き性な部分があるので同じエサを上げ続けると1ヶ月程で飽きてしまうので、固形のエサや生餌を定期的に換えながらあげるようにしてくだい。アジアアロワナは、小さいサイズであってもビックリする値段で販売されている場合もあるので飼育を考えている方はしっかり用意してから購入するしてください。アジアアロワナは、美しく派手な体色と重厚感のある体格を持っています。もし、アジアアロワナに興味がある方は、ぜひ一度専門店などで見てみることをオススメします。