丹頂の特徴と飼い方

丹頂は体型は和蘭獅子頭と同じですが、頭の上の肉瘤の部分のみが赤くそれ以外の部分が白いという独特の体色を持った金魚です。頭の赤い部分と体の白い部分のバランスなどの美しさが他の金魚と大きく違います。今回は、丹頂の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。

丹頂とは

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丹頂(タンチョウ)は、体の形や体型などは和蘭獅子頭と同じです。しかし、タンチョウは和蘭獅子頭と違い、頭の上の肉瘤の部分のみが赤くそれ以外の部分が白いという独特の体色をしています。その特徴的な見た目が、丹頂鶴に似ていたことから丹頂という名が付きました。一昔の日本産の丹頂であれば頭の肉瘤が少ない品種が多い傾向にありましたが、現在は中国産の帽子頭型の個体との交配などによって日本産の丹頂も肉瘤の量が多い個体も増えてきています。

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丹頂の成り立ち

丹頂は、中国から日本に昭和30年代に輸入されてきた金魚です。日本に入ってきた当時から人気がある品種で多くの生産者や愛好家が生まれました。中国では、紅頂白高頭(鶴頂紅)と呼ばれており現在も中国の売り場には鶴頂紅と書いてあることがあります。1893年頃には、丹頂の原型になる金魚が出ていたと言われています。日本に輸入されるようになって少し時が経ち1960年頃に、中国でも徐々に丹頂に対する人気が高まり始めて生産者なども増えました。日本輸入され始めた当初は、丹頂の赤い部分にばらつきが多く、頭の上だけでなく顎の方や、尾びれの方に赤色が残っている個体も珍しくありませんでした。ですが、中国で人気になり始めるとそのような個体は年々減少して現在では、あまり見ることが少なくなってきました。

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丹頂の楽しみ方

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丹頂の楽しみ方は、他の品種よりも目立つ頭の肉瘤です。赤く美しい肉瘤を楽しむには、水槽などで横から観賞する方法(横見)よりも鉢などに入れて上から見る方法(上見)のほうがオススメです。上見で鑑賞することにより、丹頂の美しい肉瘤の大きさや体のバランスなどを見ることができ、さらに赤い部分と白い部分の差を見ることにより丹頂の美しさを知ることができます。もちろん、横見で鑑賞することでしか知ることができない丹頂の楽しみ方もあります。それは、丹頂の肉瘤が大きくなった時に起こる目の部分を肉瘤が覆う現象を見ることができます。上見で鑑賞すると、どうしても肉瘤のせいで顔の全体像を確認することができないことがあります。そのような時には、横見のほうが目の位置や顔のどの部分まで肉瘤が来ているのかを確認することができます。

混泳させる際のポイント

他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、和金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。

相性のいい金魚

丹頂と相性がいい金魚は、和蘭獅子頭(オランダシシガシラ)や東錦(アズマニシキ)などのオランダ型の金魚です。オランダ型の金魚は、成長するにつれて発達する頭部の肉瘤と琉金型に劣らない美しい尾ビレが特徴的なので、それぞれの品種で成長の変化を見比べてみるのもオススメです。
・和蘭獅子頭について
・東錦について
・オランダ型について

相性が悪い金魚

丹頂と相性が悪い金魚は、蘭鋳(ランチュウ)や江戸錦(エドニシキ)などのランチュウ型の金魚です。ランチュウ型の金魚は、泳ぎが苦手な品種が多く丹頂と混泳させてしまうと丹頂がランチュウ型の金魚のエサを取ってしまうことがあります。もしランチュウ型の金魚と混泳させる際には、ランチュウ型の金魚がエサを食べることが出来ているのかを気をつけるようにしてください。
・蘭鋳について
・江戸錦について
・ランチュウ型について

丹頂を飼う際の注意点

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丹頂は、頭部の肉瘤部分のみが赤くそれ以外の部分が白いというインパクトのある見た目をしています。そして、特徴的な頭部の肉瘤は歳を重ねるごとに大きくなっていき、二・三歳の丹頂になると肉瘤がとても大きく美しい個体を見受ける事ができるようになります。ですが、肉瘤が大きくにつれて丹頂自体の動きは、遅くなってくるため他の金魚と混泳させていると、エサを食べに行く際に他の金魚にエサを食べられてしまい動きが遅い丹頂はエサを食べれないということが起こることがあります。ですので、ある程度肉瘤が大きくなってきた個体に関しては、動きが遅いランチュウ型の金魚などと入れるようにするかまたは、肉瘤が大きい丹頂単体で飼うことをオススメします。そして、肉瘤が大きくなった丹頂で気をつけるべきことがもう一つあります。それは、大きくなった肉瘤を他の金魚がかじる場合があり、最悪の場合左右が不均等になることがあります。そして、あまりにも片方がかじられると金魚自体がバランスを取れなくなり転覆病のようにお腹を上を向けることが増えていきます。なので、他の金魚が肉瘤をかじっていないかをこまめに観察するようにしてください。

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