ディスカスは、南アメリカにあるアマゾン川、プルス川、シングー川が原産で、スズキ目シクリッド科ディスカス属の熱帯魚で、縦に平たく成熟すると尾びれや腹ビレが伸びて円盤状に成長する熱帯魚になります。今回は、そんなディスカスの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。
ディスカスとは
ディスカスは、スズキ目シクリッド科ディスカス属の熱帯魚になります。ディスカスの原産地は、南アメリカにあるアマゾン川、プルス川、シングー川になります。ディスカスは、縦に平たく成熟すると尾びれや腹ビレが伸びて円盤状になります。円盤(ディスク)状になることから、ディスカスと名前が付きました。ディスカスの体色は、グリーン、ブルー、ブラウンが原色になります。最近では、たくさんの種類が出てきたことにより、様々な体色を持ったディスカスが産まれています。
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ディスカスの飼い方
ディスカスの寿命は、約5〜10年になります。また、体の大きさは約15〜20cmになります。ただし、寿命も体の大きさも飼育する環境やエサなどによって変化します。水質は弱酸性から中性を好み、pHであれば5.5〜7.5を特に好みます。ディスカスは、熱帯魚に分類されるので国内での飼育なら、冬にはヒーターが必要になります。
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混泳させる際のポイント
混泳について、まずディスカスの性格は、攻撃的な性格になります。ただし、攻撃的になるのは限られて条件の時だけです。ディスカスは、群れで生活することが多いです。そのため飼育する際には、複数匹を一緒に飼育するようにしてください。可能ならば、6匹前後を入れるのをオススメします。多く入れると、グループの中でケンカが起こりやすくなります。また、少なすぎると群生で泳ぐ特徴を活かしきれないので5、6匹がベストです。ディスカス同士がケンカしていないかどうかを、見ておくようにしてください。また、口に入るサイズの小型魚と混泳させると食べられてしまう可能性があるので注意が必要になります。
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産卵についてのポイント
ディスカスを飼育していると繁殖させたいと思う方も少なくありません。自然界にいる時は、雨季である5~6月に産卵します。また、雨季になるとジャングルの植物から染み出されたフミン酸やタンニンなどの成分が川に流れてきます。その流れてきた成分が水を黒く色づけます。その状態を、ブラックウォーターと呼びます。ブラックウォーターは、成分が雨水に近く、栄養が乏しくミネラルなどが極端に少ない状態になります。この状況を水槽で再現することによって産卵が促されます。まず擬似的なブラックウォーターを作る必要があります。アク抜きをしていない流木やマジックリーフなどを使用してpHを下げます。また、雨季の時期の水温は22℃程度まで低下するため、水温を多少下げるのも効果的です。環境が整うと、ディスカスをペアで入れます。ディスカスは流木に垂直に産み付ける習性があります。そのため流木などを入れておくようにしてください。また、ディスカス専用の産卵床が販売されているのでそれを使用するのも方法の一つになります。産卵が成功すると黄色い数ミリ程度の卵を産み付けます。数で言うと10から多いときで300ほどの卵を産み付ける場合があります。産卵してから水温を30℃の保った場合には2~3日で孵化します。また、ディスカスの特徴として親魚は卵と稚魚を守ります。自由遊泳するまでの期間は卵に水を送り続けたり、稚魚を咥えてばらばらにならないようにしたりと世話をします。自由遊泳するようになると、親魚の体からディスカスミルクと呼ばれる物質を分泌して稚魚のエサにします。また、このディスカスミルクはミルクの名前がついていますが、オスも出すことが出来ます。この時期になると、気性が非常に荒くなり稚魚や卵に近づく個体に容赦なく攻撃を仕掛けます。それはペアであっても攻撃されることがあるので、様子を見て卵を守る個体だけを残して隔離するようにしてください。
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ディスカスを飼う際の注意点
ディスカスを飼育する上で注意すべき点として、エサの種類になります。ディスカスは人工飼料で餌付けするのが難しい品種になります。そのため、ディスカスハンバーグという牛や豚の肉をミンチにして丸めたものになります。このディスカスハンバーグをディスカス愛好家は各々がオリジナルの配合で作るのが流行した時期もありました。ただし、現在ではディスカスは植物性のエサを好んで食べる事が知られるようになりました。そのため現在は、ほうれん草、えんどう豆、エビ、アカムシなどバランスよく配合されたエサをあげる方が増えてきています。ディスカスにエサをあげる際は水質の悪化を防ぐ為に30秒以内に食べ尽くす量を複数回に分けて与えるようにしてください。ディスカスは、エンゼルフィッシュなどと並んで初期の熱帯魚ブームを支えた品種になります。そのため、名前や泳いでいる様子を見たことがある人も少なくありません。もし、ディスカスに興味がある方は、ぜひ一度専門店などで見てみることをオススメします。
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