蝶尾出目金は体型などは出目金なのですが、尾ビレが通常の出目金と違いアゲハ蝶が羽を広げたような尾ビレを持った金魚です。蝶尾の美しさは他の尾ビレとまた違った魅力を放っています。今回は、そんな蝶尾出目金の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。
蝶尾出目金とは
蝶尾出目金(チョウビデメキン)は、体型などは出目金なのですが、尾ビレが通常の出目金と違いアゲハ蝶が羽を広げたような尾ビレをしており、その姿があまりに美しいことから出目金の中でも別の種類として扱われています。近年は、蝶尾出目金の、愛好家も増えてきており尾ビレの中で土佐金のそり尾と出目金の蝶尾が美しさと特徴性では群を抜いています。
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蝶尾出目金の成り立ち
蝶尾出目金は、中国で出目金を改良して生まれた金魚です。時代について不明ですが、1960年代には中国では蝶尾出目金の原型の金魚が流通していました。日本には、1980年代頃に流通するようになりました。近年は、輸入量も増えてきたおかげで専門店などで目にする機会が増えてきました。中国から日本に入ってきたときは、白黒の出目金であるパンダ出目金や赤黒の出目金であるレッサーパンダ出目金の尾ビレが蝶尾であることが多かったです。最近は、蝶尾が出目金だけでなく他の種類につくことも珍しくなくなってきています。店頭などでも、「蝶尾〜」と表記されている場合が増えてきました。
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蝶尾出目金の楽しみ方
蝶尾出目金の楽しみ方は、やはり最大の特徴である蝶尾をどう美しく鑑賞することが出来るかが最大の楽しみになってきます。蝶尾を楽しむには、水槽などで横から観賞する方法(横見)より鉢などに入れて上から見る方法(上見)のほうがオススメです。上見で鑑賞することで、蝶尾の広がり方や左右が均等に開いているのかを楽しむことができます。他にも、蝶尾の中には独特の柄を持った個体もいるのでそのような柄を楽しむためにも上見をオススメします。
混泳させる際のポイント
他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、和金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。
相性のいい金魚
蝶尾出目金と最も相性がいい金魚は、琉金(リュウキン)や出目金(デメキン)などの琉金型の金魚です。琉金型の金魚は、尾ビレに特徴が出るのでさまざまな種類を混泳させて尾ビレを見比べてみるのも一つの楽しみになります。
・琉金について
・出目金について
・琉金型について
相性が悪い金魚
蝶尾出目金と相性が悪い金魚は、和金(ワキン)やコメットなどの和金型の金魚です。和金型の金魚は、動きが機敏で短期間で大きくなる種類が多いです。もし和金型の金魚と混泳される際には、蝶尾出目金がエサなどを他の和金型の金魚に食べられて、体の差が離れていく可能性があるので気をつけるようにしてください。
・和金について
・コメットについて
・和金型について
蝶尾出目金を飼う際の注意点
蝶尾出目金は、中国金魚の中でも日本生まれの地金魚の要素に似ている金魚と言えます。蝶尾出目金は、本格的に飼育されるようになってからまだ年数が経っていないのでこれからの可能性をたくさん持った金魚です。近年は、国産の蝶尾出目金も専門店などで見ることができるようになってきました。国産の蝶尾出目金が出回るようになってから特に、パンダ出目金やレッサーパンダ出目金などの元々蝶尾を持っていた出目金だけでなく、更紗・三色(キャリコ)などのさまざまな色の蝶尾出目金が増えてきました。ですが、やはり中国からの輸入のほうが国産に比べて流通量は多い傾向にあります。蝶尾出目金を、もし目にする機会がある場合は蝶尾の美しい広がり方や模様などを楽しんでみてください。