桜琉金は紅白の透明鱗を持った金魚の体色でいうと桜色の特徴を持った金魚です。普通鱗の金魚と違い独特の見え方がします。今回は、桜琉金の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。
桜琉金とは
桜琉金は、紅白の透明鱗を持った金魚の体色でいうと桜色の特徴を持った金魚です。体の形や、飼い方などは通常の琉金とさほど変わりません。しかし、最大の違いであり最大の特徴である桜色の体色は、通常の琉金と混泳させてもすぐに違いが分かります。通常の琉金の鱗は、形がはっきり分かりますが、桜琉金の鱗は形がほとんどわかりません。それにより独特の見え方と存在感を生み出しています。
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桜琉金の成り立ち
桜琉金は、近年一つの種類として認められた金魚です。元々は、普通鱗の琉金(通常の琉金)のみが琉金として一般の出回っていました。そして、透明鱗の琉金(桜琉金など)は「ハネモノ」として、世の中に出回ることはありませんでした。ですが、同じような「ハネモノ」の中から、雑食モザイク透明鱗の金魚(江戸錦)から浅葱色(あさぎいろ)・黒などのメラニン色素が抜けた赤白の透明鱗の金魚の桜錦が誕生しました。そして、桜錦が世の中に出回るようになって一般的に桜色の美しさが知られるようになっていきました。それにより、今まで「ハネモノ」として扱われきた金魚が、どんどん世の中に出回るようになっていきました。その流れで、現在ではよく目にする「桜〜」とついた金魚が出てきました。桜琉金もその中の一種類です。ですが、「ハネモノ」だった時代の桜琉金は、色が薄かったので琉金とキャリコ琉金を交配させて桜琉金が出てくるのですが、色が薄いので紅白をさらに際だたせるために桜琉金と通常の琉金をもう一度交配させることで現在世の中に出回っている桜琉金が生み出されました。
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桜琉金の楽しみ方
桜琉金の楽しみ方は、桜色の体色をどう美しく鑑賞するかです。それには、鉢などに入れて上から見る方法(上見)よりも、水槽などで横から観賞する方法(横見)のほうがオススメです。横見で鑑賞することにより、LEDなどの光により反射した鱗の綺麗さや金魚が動くと徐々にに変わっていく体色の変化を楽しむことが出来ます。そして、紅白が基礎になっているので同じ透明鱗のキャリコ琉金よりも明るく、そして鮮やな印象を与えます。
混泳させる際のポイント
他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、和金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。
相性のいい金魚
桜琉金と最も相性がいい金魚は、琉金(リュウキン)や出目金(デメキン)などの琉金型の金魚です。桜琉金型の金魚は、尾ビレに特徴が出るのでさまざまな種類を混泳させて尾ビレを見比べてみるのも一つの楽しみになります。
・琉金について
・出目金について
・琉金型について
相性が悪い金魚
桜琉金と相性が悪い金魚は、和金(ワキン)やコメットなどの和金型の金魚です。和金型の金魚は、動きが機敏で短期間で大きくなる種類が多いです。もし和金型の金魚と混泳される際には、桜琉金がエサなどを他の和金型の金魚に食べられて、体の差が離れていく可能性があるので気をつけるようにしてください。
・和金について
・コメットについて
・和金型について
桜琉金を飼う際の注意点
桜琉金は、琉金との違いが体の柄だけですので、通常の琉金と飼い方などはあまり変わらないのですが琉金の更紗模様と違い、桜の模様は透明鱗から生み出されているので普通鱗にはない赤と白の境界線がはっきりと別れてない点や、透明鱗の中には光の当たり具合によって光る光沢鱗を持った個体もいます。更紗の琉金が店には多く売られていますが、最近では桜模様の琉金もよく店などでも目にする機会が多くなってきています。