ライオンヘッドは中国で作出された金魚で中国金魚の代表格です。ランチュウ系統に見られるような背びれの欠加しており肉瘤が異常に発達するのが特徴的です。今回は、ライオンヘッドの特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。
ライオンヘッドとは
ライオンヘッドは、中国で作出された金魚で中国金魚の代表格です。ランチュウ系統に見られるような背びれの欠加しており肉瘤が異常に発達するのが特徴的です。見た目は、日本のランチュウに似ている部分もありますが、別系統の金魚になります。日本のランチュウとの違いは、ライオンヘッドの方が肉瘤に比べて体が極端に短く、尾ビレも小ぶりなため全体を見ると肉瘤が大きく見えるような体型をしています。
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ライオンヘッドの成り立ち
ライオンヘッドは、中国で蛋種(タンチュ)型の金魚に分類されます。蛋とは、卵という意味を持ちます。ライオンヘッドの場合は、分類上と見た目の特徴をまとめて蛋種虎頭金魚と言われます。虎頭・獅子頭などは肉瘤があることを表しています。ですが、一般的には寿星・壽星(スーシン)と呼ばれて愛されています。寿星は、地域によっては長寿・寿命の神と信じられていることなどから呼ばれています。中国は、1800年代〜1900年代は主力の輸出先が欧米諸国だったことから寿星の最大の特徴である虎頭・獅子頭を判りやすく伝えるためにライオンヘッドという英名をつけました。それが日本に輸入される際に定着し、現在でも呼ばれています。
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ライオンヘッドの楽しみ方
ライオンヘッドの楽しみ方は、日本のランチュウとの違いでもある大きく成長する肉瘤です。それを楽しむのであれば、水槽などで横から観賞する方法(横見)のほうがオススメです。横見で鑑賞することでライオンヘッドの成長した肉瘤を思う存分楽しむことができ、肉瘤は成長すると凸凹も増えていくのでそれによりライトなどがあたると影ができるところが多くなり肉瘤の通常とは違う見方も出来るのでオススメです。ライオンヘッドは、通常のランチュウ系統の金魚に比べて胴体と尾ビレが短い個体が多いので、それらを楽しむのであれば横見でもいいのですが、鉢などに入れて上から見る方法(上見)のほうがオススメです。上見で鑑賞することで、肉瘤ができる頭部と短い胴体との比較ができ、それにより丸いフォルムを存分に楽しむことができます。
混泳させる際のポイント
他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、和金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。
相性のいい金魚
ライオンヘッドと最も相性がいい金魚は、蘭鋳(ランチュウ)や江戸錦(エドニシキ)などのランチュウ型の金魚です。ライオンヘッドという品種が泳ぎがとても苦手な品種であるので同じく泳ぎが苦手なランチュウ型の金魚であれば、エサを先に食べられることや他の金魚に追われてストレスを感じることが少なくて済むのでオススメです。
・蘭鋳について
・江戸錦について
・ランチュウ型について
相性が悪い金魚
ライオンヘッドと相性が悪い金魚は、和金(ワキン)やコメットなどの和金型の金魚です。和金型の金魚は、動きが機敏で短期間で大きくなる種類が多いです。もし和金型の金魚と混泳される際には、ライオンヘッドがエサなどを他の和金型の金魚に食べられて、体の差が離れていく可能性があるので気をつけるようにしてください。
・和金について
・コメットについて
・和金型について
ライオンヘッドを飼う際の注意点
ライオンヘッドは、ランチュウなどに比べて胴体などが短いので泳ぐ姿が尾ビレを一生懸命に振る姿がとても可愛いことなどから女性の方のファンも多い品種になります。飼い方などは、ランチュウとあまり変わりませんが、やはりランチュウ以上に頭部の肉瘤には一層の注意をはらうことをオススメします。ライオンヘッドは、中国金魚の代表格です。専門店などによっては、中国金魚を扱わない店舗もあるのでもし飼ってみたい方は、専門店に一言聞いてみることをオススメします。