スネールの特徴と対処法

スネールは、水槽に混入して大繁殖する小型の巻貝に対して使用することが多い言葉になります。スネールが増える事で水質が悪化することもあります。今回は、そんなスネールの特徴と対処法を詳しく説明していきたいと思います。

スネールとは

スネールは巻貝を表す英単語「snail」から来ています。アクアリウムにおいては巻貝の総称で使用される事もありますが、一般的には水槽に混入して大繁殖する小型の巻貝に対して使用することが多い言葉になります。スネイルとして呼ばれる種類として、「モノアラガイ」「サカマキガイ」「カワコザラガイ」の3種類になります。それぞれの特徴は、下記の項目で説明しています。

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モノアラガイ

モノアラガイは、日本各地の淡水エリアで一般的に見られる種類になります。モノアラガイの寿命は、約1年程しかないですが繁殖することが可能になるのが生まれてから2ヶ月程なので繁殖力は強い方になります。モノアラガイの殻長は、約2~3cm程になります。モノアラガイの殻は、薄くてフタは存在しないです。また、殻の入り口が大きいことが特徴的です。自然界での繁殖時期は水温が比較的高い6~10月頃になります。しかし、水槽などで生活している分に関しては、水温がある程度一定に保たれる事が多いので、季節関係なく通年で繁殖を行う場合が多いです。

サカマキガイ

サカマキガイは、日本各地の淡水エリアに一般的に見られる種類になります。特に、都市部などにある水質が悪い淡水エリアを好む傾向にあります。サカマキガイは、元々ヨーロッパ原産の種類になります。モノアラガイの殻長は、約1cm程になります。サカマキガイの殻は、薄く半透明になっており見た目はモノアラガイとよく似ています。モノアラガイとの違いは、より小型で殻が左巻きになっており、本体に触角が無い事などです。サカマキガイは、繁殖力が非常に強く、水槽に入ると大量発生してしまい手に負えなくなる事があります。

カワコザラガイ

カワコザラガイは、日本各地の淡水エリアで一般的に見られる種類になります。カワコザラガイの殻長は、約2~3mm程になります。カワコザラガイは、他の2種類に比べて非常に小型の種類になります。サカマキガイの殻は、半透明になります。サカマキガイは、非常に小型で目視するのが非常に難しいです。そのため、水槽の中にある水草などに付着していても気付きづらく、水質がアルカリ性で硬水だと爆発的に増殖することがあるので注意が必要になります。

スネールの必要性

スネールが、水槽内で繁殖し始めた場合にまず考えるのが無害なのか、それとも有害なのかです。その判断をする際に、重要になるのがスネールの数になります。スネールの数が少ない場合には、メダカ(金魚)の食べ残しや排泄物、水草の枯れた葉や藻類などを食べてくれます。それによって、水槽内の掃除屋や分解者としての役割を果たしてくれます。この役目をしっかりと果たしてくれると、水質の急激な悪化を防いでくれる場合や立ち上げた当初の水質の向上への手助けをしてくれたりします。しかし、スネールの数が多い場合には逆に水質悪化の原因になってしまいます。スネールの数が増えすぎると食べる量が増え、それによって排泄物も増えてしまい、水質悪化に繋がります。また、数が増えることで水槽内に食べるものがなくなってくると大量に死んでいき水質悪化の原因になってしまいます。水草が入れている場合には水草を食べ始めるので景観のバランスが崩れる原因にもなってしまいます。このように、スネールの数が多い場合と少ない場合であたえる影響が変わってしまうので注意が必要になります。

スネールの対策

手作業

スネールの対策として、最も簡単で用意する必要がないのが一匹一匹地道に手作業で駆除することです。ただし、1匹ずつ手作業で駆除することは地道で非常に根気が必要な作業です。また、葉の裏側などに隠れているスネールを見逃してしまう可能性もあるので効率としては悪い方に入ります。なので、繁殖する前で数が少ない初期の段階であればオススメの方法ですが、数が増えてきた場合には他の方法を考えるようにしてください。 

薬品

スネールの対策として、最も確実なのが薬品を使った方法になります。専門店などに売ってある専用の薬品を購入して水に溶かすだけでスネールを駆除する事が出来ます。また薬品によってはメダカやエビなどに無害なものもあるので、効率よく駆除することができる方法です。ただし、薬品を使用して死滅した個体を処分するときに手間取ることがあるので注意が必要になります。

リセット

上記の二つの方法をしても抑えることが出来なかった場合や、あまりにも数が増えて手に負えない場合には、最終手段として水槽のリセットをオススメします。水槽に使用している器具を全て水道水でしっかり洗います。その後、天日干しをして完全に乾燥させます。この工程をする事で水槽を立ち上げ直す事が出来ます。この方法は、洗って干す作業など時間と手間が掛かるので、ある程度時間がある時にすることをオススメします。この方法は、病気が蔓延した時にも用いられるので非常に効果があります。ただし、注意点としてしっかり洗い、天日干しをしないとまた繁殖する事があります。

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