頂天眼はランチュウ系統に見られる背びれがない特徴を持ち出目金のように目が飛び出しているが頂点眼は黒目が上(頂点)を向いている金魚です。今回は、頂天眼の特徴と飼い方を詳しく説明していきたいと思います。
頂天眼とは
頂天眼は、ランチュウ系統に見られる背びれがない特徴を持ち出目金のように目が飛び出しているが出目金は黒目が横を見ているのに対して頂天眼は上(頂点)を向いている金魚です。淡水魚・海水魚の中でも目が上を向いている魚は非常に珍しく、その特殊的で奇妙な姿は世界中で珍魚の1種類として愛されています。
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頂天眼の成り立ち
頂天眼は、見た目の特徴からランチュウと出目金から生まれた品種だと思われがちですが、実際は赤出目金の突然変異を固定化して生まれた品種になります。また、中国などでは、赤だけでなく三色(キャリコ)・黒の頂天眼も目にすることができ、これらもそれぞれ三色出目金・黒出目金の突然変異により生まれた品種になります。つまり、頂天眼は眼が上を向いた背びれがない出目金ということになります。頂天眼は、清の時代には存在しており、出目金を何世代も上の口が徐々に狭くなる瓶(かめ)の中で飼育していると元々眼の横についていた黒目の部分が徐々に光少しでも当たるように上に上にと移動していき現在のような眼の上に移動してきたという逸話が存在していますが、不明確な部分も多く確実とは言えません。なので、他の金魚に比べて生まれた経緯など謎が多い金魚の一つです。頂天眼は、元々は宮廷の中でも上の身分の人達(支配層)が好んで飼育しており、門外不出の金魚として長い間扱われている背景などから、頂天眼には謎の部分が多くなっています。
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頂天眼の楽しみ方
頂天眼の楽しみ方は、特徴的な上を向いた眼です。そのために水槽などで横から観賞する方法(横見)より鉢などに入れて上から見る方法(上見)のほうがオススメです。上見で鑑賞することで、頂天眼と目があったような感覚を味わうことができます。他にも、頂天眼は、上見で鑑賞していると一匹一匹の表情や特徴をより楽しむことができます。例えば、寄り目の個体や、黒目の位置が前方を向いている個体や逆に少し後ろの方にある個体などさまざまな個性を楽しむことができます。横見で鑑賞することで、背びれがない部分を見ることができ、上見とはまた違う表情を見せてくれるのでもし可能であるなら横見でも鑑賞してみることをオススメします。
混泳させる際のポイント
他の金魚などと混泳させる際に何の種類が良くて何の種類が良くないのか不安になることがあります。まず、金魚全般に言えるのは他の種類と混泳するときにこれとこれは絶対にダメであるという禁止は存在しません。ですので、飼う金魚の性格や環境などによってはダメだと言われている種類同士でも仲良く生きていることもあります。ただ、金魚同士にも相性というものはあります。相性が悪い金魚同士を入れた場合に、すぐに喧嘩をしたり、または片方の金魚だけがエサを独占してしまう可能性が高くなります。なので、あまり相性が悪い金魚同士を入れるのは避けるべきではありますが、最初に説明したとおり金魚同士に禁止は存在しませんので、どうして混泳させてみたい方は混泳させても良いのかもしれません。では、和金と相性がいい金魚と相性が悪い金魚の説明をしていきます。
相性のいい金魚
頂天眼と最も相性がいい金魚は、蘭鋳(ランチュウ)や江戸錦(エドニシキ)などのランチュウ型の金魚です。頂天眼という品種は目が出ていることもあり非常に眼のトラブルが多い金魚です。なので、泳ぎが苦手なランチュウ型の金魚であれば、エサを先に食べられることや他の金魚に追われてストレスを感じることが少なくて済むのでオススメです。
・蘭鋳について
・江戸錦について
・ランチュウ型について
相性が悪い金魚
頂天眼と相性が悪い金魚は、和金(ワキン)やコメットなどの和金型の金魚です。和金型の金魚は、動きが機敏で短期間で大きくなる種類が多いです。もし和金型の金魚と混泳される際には、頂天眼が和金型の金魚に追われていないかまたは眼などを突かれていないかなど細心の注意を払う事をオススメしまう。
・和金について
・コメットについて
・和金型について
頂天眼を飼う際の注意点
頂天眼は、飼い方などは出目金と同じようにすれば大丈夫なのですが、出目金と大きく違う上を向いている眼が、餌を食べに来たときなど水面に上がってくる際に、黒目の部分を水面から空気中に出してしまうことがあるので注意して飼育してもらうことをオススメします。また、出目金や頂天眼などを飼育する際に最も注意すべきは、水槽などの見栄えを良くしてくれる置物や流木などです。置物や流木に鋭利な部分がある場合には、すぐに水槽などから出してしまうようにしてください。もし鋭利な部分があると、そこに頂天眼などの眼に当たる(引っ掛かる)恐れがあり当たると眼を傷つけることがあり、最悪眼が見えなくなる場合もあるので、鋭利なものが入っている場合にはできるだけ入れないことをオススメします。頂天眼は、見た目などがインパクトあることなどから日本人には昔からあまり好まれていない品種だったのですが、近年はSNSの不地球などからその特徴的な個性に魅了される人たちが増えてきており需要も徐々に増えてきています。しかし、実際に目にする機会は少ないので頂天眼に興味がある方は専門店などで入荷するかどうかなどを一度聞いてみるのをオススメします。