穴あき病の原因と治し方|症状の進行・薬浴・予防まで徹底解説

ある日突然、金魚の体に「穴が空いたような跡」が見つかった——そんな経験をされた方は、きっと不安で頭の中がいっぱいになったことと思います。「これは何の病気? どうすればいいの?」と焦る気持ち、とてもよくわかります。

その症状は、穴あき病(エロモナス症)の可能性があります。穴あき病は金魚の体表の鱗が剥がれ、皮膚や筋肉が露出してまるで「穴が空いたように見える」病気で、原因は非定型エロモナス・サルモニシダ(Aeromonas salmonicida)という細菌感染です。進行すると傷が深くなり、完全に回復しないこともある怖い病気ですが、初期のうちに正しく対処すれば、十分に回復を見込めます。

この記事では、穴あき病の症状の進み方・原因・治し方(隔離・水温管理・塩浴・薬浴)から、治った後のケア、再発防止の対策まで、できるだけわかりやすく丁寧に解説します。「どうしたらいいかわからない」という方に、お店のスタッフに相談するような感覚で読んでいただければ幸いです。

この記事をまとめると

  • 穴あき病は春・秋(低水温期)に多発する細菌感染症。鱗の赤みや隆起を見逃さないことが重要
  • 隔離 → 水温を上げる → 塩浴(0.5%)または薬浴が基本の治療の流れ
  • 重症化すると傷が完全に治らないこともあるため、早期発見・早期対処が最大の防御策

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What is hole disease?

穴あき病にかかった金魚 鱗が剥がれて皮膚と筋肉が露出しているクローズアップ

The hole disease is,金魚の鱗が徐々に剥がれ、その下の皮膚・筋肉組織が露出することで、体に穴が空いたように見える病気です。白点病や尾ぐされ病のように病変が「横に広がる」のではなく、感染部位が「体の内側(深部)へと進行していく」のが穴あき病の最大の特徴です。

ただし、内臓にまで到達するケースは非常にまれで、多くの場合は筋肉層で進行が止まります。そのため、発症してすぐに死亡することは少ないのですが、だからこそ「まだ大丈夫か」と油断しがちになり、気づいたときには重症化していた——というパターンが多い病気でもあります。

穴あき病の怖いところは、重症になると傷がきれいに塞がらないことがあるという点です。軽症なら完全回復が見込めますが、深くえぐれてしまった傷は跡が残ることもあります。できる限り早く気づいて、できる限り早く対処することが、大切な金魚を守る一番の方法です。

他の病気との見分け方

穴あき病は、見た目が一部の他の病気と混同されやすいことがあります。特に注意したいのは以下の2つです。

  • 赤斑病(せきはんびょう)との違い ─ 赤斑病は体表に赤い出血斑が広がる病気で、穴あき病の初期症状(鱗の赤みと隆起)とよく似ています。赤斑病は鱗が剥がれて「えぐれる」方向には進みにくく、皮膚が出血斑のまま残るのが特徴です。一方、穴あき病は鱗が剥がれて内側が見えてくる進行をたどります。
  • 物理的な傷との違い ─ 水槽の角や底砂・流木にぶつかってできた擦り傷と混同されることもあります。傷は一か所に集中し、発赤の広がりが限定的ですが、穴あき病は時間が経つにつれて鱗の欠損が拡大していきます。

「傷かな? 病気かな?」と迷ったときは、数日間じっくり経過を観察することが一番です。傷ならば徐々に回復しますが、穴あき病であれば症状が拡大・深化していきます。

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Causes of hole-in-the-wall disease

穴あき病の原因は、非定型エロモナス・サルモニシダ(Aeromonas salmonicida subsp. salmonicida)という細菌への感染です。この細菌はグラム陰性菌の一種で、金魚や鯉などの淡水魚に比較的よく見られる病原菌です。

非定型エロモナス・サルモニシダには、大きな特徴が一つあります。それは低温を好む性質(好冷性)を持つことです。活動が活発になるのは水温が低い時期で、この特性が「穴あき病が春と秋に集中して発症する」理由に直結しています。夏の高水温期には発症しにくく、水温の下がり始める秋口や、まだ水が冷たい春先が最も危険な時期です。

穴あき病を引き起こす主な誘因

エロモナス・サルモニシダは、健康な金魚の水槽にも少量は存在していると考えられています。問題が起きるのは、金魚の免疫力が低下したタイミングです。以下のような状況が重なると発症リスクが高まります。

  • 水温の急激な変化 ─ 昼は暖かく夜は冷える秋口などは特に要注意。体温調節ができない魚にとって水温変化は大きなストレスになります
  • 新しい金魚を購入・導入した直後 ─ 新入りの金魚は環境変化のストレスで免疫が低下しやすく、元々菌を保有している可能性もあります
  • 水質の悪化 ─ 水換えの不足や過密飼育による水の汚れは、細菌の増殖を助けます
  • 外傷後の二次感染 ─ 擦り傷・咬み傷などから細菌が侵入するケースがあります
  • 過密飼育やいじめによるストレス ─ ストレス状態が続くと免疫が下がり、感染しやすくなります

飼育アドバイス:「なんとなく元気がないな」と感じる時期こそ、体表をじっくり観察するチャンスです。水温が下がる季節は特に意識してみてください。

上級者向け
非定型エロモナス・サルモニシダの病原性メカニズム

穴あき病の経過による症状

穴あき病の末期症状 筋肉組織が露出して深くえぐれた状態の金魚の体表

穴あき病は、白点病のように「ある日突然パンと広がる」ような進行ではなく、じわじわと深部へ進行していく病気です。段階ごとに見た目が変わっていくため、経過をきちんと知っておくことが早期発見の大きな助けになります。

初期症状:鱗の赤みと隆起

最初に気づく変化は、1〜2枚の鱗がわずかに赤みを帯びてくることです。皮膚が充血したように見え、その周囲の鱗がほんのりと浮き上がって(隆起して)いることが多いです。この段階では、傷なのか病気なのか見分けがつきにくいため、多くの方が「ぶつけたのかな」と見逃してしまいます。

数日のうちに、赤みが周囲の鱗へと少しずつ広がっていきます。そして、最初に赤みを帯びた鱗が剥がれ始め、内側の皮膚が見えてきます。この「鱗の剥がれ」が穴あき病のサインとして最も分かりやすい変化です。

中期症状:皮膚の露出と病変の拡大

初期を過ぎると、鱗の欠損した部分の皮膚が赤く爛れた(ただれた)ように見えてきます。周囲の鱗への赤みの広がりも続き、欠損面積が大きくなっていきます。

この段階の金魚は、まだ比較的普通に泳いでいることが多いですが、食欲が少し落ちていたり、患部を底砂にこすりつけようとするような動作が見られることがあります。体力・免疫力の低下が続いているため、二次感染(水カビ病など)も起きやすい時期です。

末期症状:筋肉組織の露出

さらに進行すると、皮膚の下の筋肉組織(赤みがかった筋肉の繊維)が露出してくる状態になります。見た目にも深くえぐれたような傷跡になり、いわゆる「穴が空いた」状態です。

ただし前述のとおり、内臓まで達するケースは非常にまれです。とはいえ、筋肉組織が露出した状態では、傷からの感染リスクが急上昇し、水質の悪化や低酸素状態などが重なった場合には急速に命に関わることがあります。また、この段階まで進むと、病変部がきれいに回復しないケース(傷跡・変形が残る)も少なくありません。

進行段階主な症状・見た目
初期1〜2枚の鱗が赤みを帯びて隆起する。周辺に赤みが広がり始め、鱗が剥がれてくる
中期皮膚が露出して赤く爛れる。患部が広がり、食欲低下・底砂にこすりつける行動が見られることも
末期筋肉組織が露出して深くえぐれた状態に。二次感染のリスクが高まり、傷跡が残る可能性がある

飼育アドバイス:エサをあげるとき、金魚が水面に上がってくる瞬間に体表をざっと確認するだけでも、初期症状の発見率はぐっと上がります。「いつもと違う」を早くキャッチできるかどうかが勝負です。

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How to cure hole disease

穴あき病の金魚を隔離して治療している様子 バケツや別水槽を使った初期対応

穴あき病の治療は「隔離 → 水温管理 → 塩浴(または薬浴)」の流れで進めるのが基本です。症状の重さによって対応が変わりますので、今の金魚の状態をよく見ながら読み進めてみてください。

まず最初に:病気の金魚を隔離する

穴あき病と気づいたら、まず発症した金魚を別の容器に移すことが最優先です。穴あき病そのものは他の金魚に直接「うつる」感染症ではありませんが、病原菌(エロモナス・サルモニシダ)は水中に存在しているため、他の金魚も発症するリスクがあります。また、隔離することで患魚(かんぎょ)に合わせた水温・薬の濃度で治療しやすくなります。

  • バケツ・洗面器・サブ水槽などの別容器を用意する
  • 現在の水槽の水を半分ほど別容器に入れる(水質の急変を防ぐため)
  • カルキ抜きした水を加えて水量を整える
  • 発症している金魚をそっと移す

なお、元の水槽に残った金魚も念のため塩浴処置を行うことを強くおすすめします。まだ症状が出ていなくても、感染が始まっている場合があるためです。

warm up the water

穴あき病の原因菌は低温を好みます。水温を25℃前後まで上げることで、細菌の活動を鈍らせることができます。急激な水温変化は金魚にもストレスになるため、1日1〜2℃ずつゆっくりと上げていくのが理想的です。

水温を上げるにはheaterが必要です。金魚はもともとヒーターなしでも飼育できますが、治療時には大きな武器になります。「うちにヒーターがない」という場合も、治療用に1本持っておくと、いざというときの対処の幅が広がります。

水温を上げるためのヒーターをお持ちでない方に、治療目的でも使いやすいモデルをご紹介します。

おすすめ(治療用・水温管理)

GEX AQUA HEATER セーフカバーオートヒーター ── バケツや小型容器での治療に使いやすいオートヒーター

治療のために金魚を隔離した容器(バケツや小型水槽)で使いやすい、コンパクトなオートヒーターです。26℃固定式なので温度調節の手間がなく、差し込むだけですぐ使えるのが魅力です。穴あき病の治療では25℃前後を目標にすることが多いため、このタイプのヒーターで十分対応できます。「治療のためだけに用意したい」という方にも、価格帯的に手が届きやすい一本です。

  • 26℃固定のオートヒーター ─ 設定不要でそのまま使えるシンプル設計
  • コンパクトで小型容器に対応 ─ バケツや治療用サブ水槽でも使いやすいサイズ
  • 空焚き防止機能付き ─ 水位が下がった際の安全性を確保
  • 入手しやすい価格帯 ─ 「治療用にもう1本」として用意しやすい

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Treatment with Salt Baths

穴あき病の治療として最も取り組みやすいのがsalt bathです。水に塩を溶かして一定の濃度にすることで、金魚の体液の浸透圧調整を助け、体力と免疫力の回復をサポートします。また、塩には軽い殺菌・静菌作用があり、病原菌の増殖を抑える効果も期待できます。

塩浴の濃度は水に対して0.5%が基本です。水10リットルに対して塩50gが目安です。塩は食塩(塩化ナトリウム)を使ってください。にがり入りの塩や調味料が含まれるものは避けましょう。

塩浴は発症している金魚だけでなく、同じ水槽にいた健康な金魚にも予防として実施することをおすすめします。まだ症状が出ていないだけで、すでに菌にさらされている可能性があるためです。

塩浴に使う塩として、水族館でも使われるような品質の魚病用の塩をご紹介します。

おすすめ(塩浴・治療用塩)

SUDO スターペット 金魚の天然珠塩 ── 観賞魚の塩浴専用・不純物の少ない安心の塩

観賞魚の塩浴には、にがりや調味料が含まれていない純度の高い塩を使うのが基本です。スターペット 金魚の天然珠塩は観賞魚専用として設計されており、余計な成分の心配なく塩浴が行えます。スーパーの食塩(精製塩)でも代用できますが、用途に特化した塩を使うことで安心感が大きく違います。計量しやすい形状のものを選ぶと、0.5%の濃度を正確に作りやすいです。

  • 観賞魚専用設計 ─ にがり・余計なミネラル分が少なく安心して使える
  • 計量しやすい ─ 0.5%の濃度を正確に作りやすい形状
  • コスパが高い ─ 複数回の治療にも対応できる容量
  • 予防にも使える ─ 新しい金魚を導入するときの先行塩浴にも活用できる

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Treatment with medicated baths

塩浴よりも確実・スピーディーに治療したい場合や、症状が中期以上に進んでいる場合は薬浴を検討してください。薬浴は穴あき病の原因菌(エロモナス・サルモニシダ)に直接作用する専用の魚病薬を使う方法で、塩浴との併用も可能です。

穴あき病に効果が期待できる代表的な薬は以下の2種類です。

Kanpara D

Kanpara Dは、グラム陰性菌全般に有効な抗菌薬で、穴あき病・エロモナス感染症の第一選択薬として広く使われています。水色をした液体タイプで、使いやすく初心者にも扱いやすい薬です。観賞魚の薬の中でも信頼性が高く、うちの店でも穴あき病にはまずこれをおすすめしています。

おすすめ(穴あき病・エロモナス感染症の第一選択)

日本動物薬品 観パラD ── グラム陰性菌に効く穴あき病の定番薬

観賞魚の穴あき病・エロモナス感染症に対して長年の実績がある定番の魚病薬です。液体タイプで計量しやすく、指定量を水に加えるだけなので初めての方にも使いやすいのが特長です。塩浴と組み合わせることで治療効果がより高まります。使用中はフィルターの活性炭を取り外すのを忘れずに——活性炭が薬効成分を吸着してしまうためです。

  • グラム陰性菌への高い効果 ─ 穴あき病・エロモナス症に直接作用する
  • 液体タイプで使いやすい ─ 計量して水に加えるだけ・初心者でも扱いやすい
  • 塩浴との併用可 ─ 塩浴と組み合わせることで治療効果が高まる
  • 穴あき病の第一選択薬として広く支持 ─ 観賞魚店でも定番で取り扱われている信頼の一本

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elbarge ace

elbarge aceは、尾ぐされ病や穴あき病など細菌性の病気全般に使える汎用性の高い薬です。観パラDで効果が出にくい場合や、複数の病気が疑われる場合などにも対応できます。濃い青色の液体で、用量に注意が必要な薬ですが、適切に使えば心強い一本です。

おすすめ(細菌性病気の汎用薬)

日本動物薬品 エルバージュエース ── 細菌性病気全般に対応できる汎用性の高い魚病薬

穴あき病だけでなく、尾ぐされ病・カラムナリス症など細菌性の病気に幅広く対応できる魚病薬です。「複数の症状が同時に出ている」「どの病気かはっきりしない」という場面でも活躍します。用量は必ず守って使用し、フィルターの活性炭は必ず取り外してから使ってください。

  • 細菌性病気への汎用性 ─ 穴あき病・尾ぐされ病など複数の病気に対応
  • 即効性が高い ─ 正しい用量で使用すれば短期間で効果が出やすい
  • 観パラDとの使い分けが可能 ─ 症状の種類や重症度によって選べる
  • 長年の実績がある定番薬 ─ 金魚・熱帯魚問わず広く使われている信頼の一品

飼育アドバイス:薬浴中はフィルターの活性炭を必ず取り外してください。活性炭が薬の成分を吸着してしまい、せっかくの薬効が無駄になってしまいます。スポンジフィルターやバクテリアのろ材はそのままで大丈夫です。

上級者向け
薬浴の詳細設定:用量・水換えタイミング・治療期間の目安
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穴あき病が治った後のケア

穴あき病が回復した金魚 鱗が再生しつつある患部の様子

治療が成功して症状が落ち着いても、それで完全に終わりではありません。穴あき病の後のケアはとても大切で、ここを丁寧にやるかどうかが完全回復と再発防止を左右します。

傷の回復について知っておくこと

穴あき病で開いた傷(鱗の欠損部分)は、軽症であれば時間をかけて鱗が再生して回復します。ただし、深く傷ついた部分は完全には元に戻らないケースもあります。傷跡や色の変化が残ることがありますが、金魚自体が元気に泳いでいれば、飼育上の問題はありません。

傷口の再生を助けるためには、水質を良好に保つことが最重要です。回復期の金魚は免疫力が低下していますので、水が汚れると二次感染のリスクが一気に上がります。

水槽に戻すタイミング

薬浴・塩浴を終えた後、いきなり元の水槽に戻すのは水質の急変になります。徐々に元の水に慣らしながら(水合わせをしながら)戻すことが理想的です。治療用の容器の水を少しずつ元の水槽の水に置き換えながら、30分〜1時間かけてゆっくり移行させてください。

元の水槽の管理

発症していた水槽は、菌が残っている可能性があります。水換えを通常より多めに行い、底砂の汚れもプロホースなどでしっかり吸い出しておきましょう。また、フィルターのろ材も状態に応じて洗浄・交換することをおすすめします。

飼育アドバイス:回復後の1〜2週間は、毎日少しだけ余分に水を換えてあげると、水質が安定して金魚の体力回復もスムーズになります。焦らず、じっくり付き合ってあげてください。

穴あき病の対策と予防

穴あき病は「かかってから治す」より「かからないようにする」に越したことはありません。原因と発症のパターンを理解すれば、予防はそれほど難しくありません。

水温が低い時期は特に注意する

穴あき病の原因菌は低温期に活発になります。秋口(水温が下がり始める時期)と春先(水温がまだ低い時期)は特に観察を丁寧にしてください。昼は暖かくても夜に水温が大きく下がるような環境では、水温変化そのものがストレスになって免疫を下げ、発症のきっかけになることがあります。

新しい金魚を導入するときは慎重に

新しく購入した金魚は、環境が急変したことで大きなストレスを受けています。そのような状態は穴あき病を含む様々な病気にかかりやすい状況です。新入りの金魚は1〜2週間程度、別の容器でトリートメント(塩浴しながら様子見)してから既存の金魚と合流させる習慣をつけることで、持ち込みリスクを大幅に下げることができます。

水質を良好に保つ

汚れた水はエロモナス菌をはじめとした病原菌の温床になります。定期的な水換え・フィルターのメンテナンス・過密飼育を避けることが、すべての病気予防の基本です。水換えは週に1回、水量の1/3を目安に行うのがおすすめです。

外傷を作らない環境づくり

穴あき病は外傷から細菌が侵入することで発症するケースもあります。水槽内の尖った石・装飾品・網の荒い網に注意し、金魚が擦り傷を作りにくい環境を整えることも大切な予防策です。

飼育アドバイス:「予防」のために一番コスパが高いのは、日々の水換えと観察です。難しいことは何もありません。毎日少し、金魚を見てあげることが、最高の予防薬になります。

よくある質問(FAQ)

穴あき病は他の金魚にうつりますか?
塩浴だけで治りますか? 薬は必ず必要ですか?
治療中にエサを与えても大丈夫ですか?
穴あき病と尾ぐされ病が同時に出ることはありますか?
治療後、傷跡が残ってしまいました。このまま飼育を続けても大丈夫ですか?

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まとめ

穴あき病は、進行すると完全には回復しない傷を残すことがある、金魚の病気の中でも特に注意が必要な一つです。ただし、初期のうちに気づいて正しく対処すれば、十分に回復できる病気でもあります。怖がりすぎず、まず今の金魚の体表をよく観察することから始めてみてください。

治療の流れは「隔離 → 水温を25℃前後に上げる → 塩浴(0.5%)」が基本で、症状が中期以上なら観パラDなどの薬浴を加えてください。治療後も傷が癒えるまでは水質管理を丁寧に続けることが大切です。予防には、水温変化の激しい秋と春の観察強化・新入り金魚のトリートメント・日々の水換えの3つが特に効果的です。

「あれ、なんか赤い? 鱗が剥がれてる?」という小さな気づきを大切にすることが、大切な金魚を守る一番の近道です。毎日少しだけ、金魚の様子を見てあげてください。

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