大切な金魚や熱帯魚が体色を失い、ヒレが溶け、底でじっとしている——そんな光景を目の当たりにしたとき、あわてて薬を買いにお店へ走ったことはありませんか。いざ薬品コーナーに立つと、似たような名前の薬がずらりと並んでいて「どれが正しいのか」と途方に暮れてしまうことも多いはずです。
この記事では、観賞魚の治療に使われる代表的な薬を塩浴・薬浴の基本的な使い方から各薬の特徴・用量・対応病気まで、できるだけわかりやすく解説します。また廃盤・生産中止になった薬については代替品もあわせて紹介しています。「どの薬を使えばいいかわからない」という方は、まずこのページを参考にしてみてください。
病気の治し方の基本
観賞魚の病気治療で使われる方法は大きく「塩浴」と「薬浴」の2つです。どちらも水に何かを溶かして魚を浸す方法ですが、目的・濃度・使いどころが異なります。まず両者の違いを理解しておくと、いざというときに落ち着いて対応できます。
What is a Medicated Bath?

薬浴とは、専用の治療薬を水に溶かし、その薬液の中に魚を入れて病原体を直接駆除する方法です。細菌・寄生虫・カビなど、病気の種類に応じた薬を選ぶことが大切です。
薬浴の方法には大きく2種類あります。
| 方法 | 特徴・使いどころ |
|---|---|
| 本水槽での薬浴 | 水槽全体に薬を投入する方法。複数の魚をまとめて治療したいとき・水槽内全体に感染が広がっている場合に有効。ただしバクテリアへのダメージや水草の枯れに注意が必要。規定量の薬を水量に合わせて計算して投入する。 |
| 別容器での隔離薬浴 | バケツや別水槽に病魚だけを移して治療する方法。本水槽のバクテリアや水草への影響を最小限にできる。特定の1匹だけ症状がある場合・高濃度の短時間薬浴(数分〜数十分)を行う場合に向いている。 |
薬浴の濃度と速効性について
薬浴は濃度を高めるほど速効性は上がりますが、魚への負担も増します。規定量を守った通常薬浴(5〜7日間の継続投与)が基本スタイルで、慢性的な感染症に向いています。一方、規定量の2〜3倍ほどの高濃度薬液に数分間だけ浸す「短時間高濃度薬浴」は即効性を狙う上級者向けの方法で、魚の種類・体力・水温によってはダメージを与えるリスクがあります。初心者の方は規定濃度・規定日数を守った通常薬浴から始めてください。
薬浴時の注意点
薬浴を行うときに忘れがちな注意点をまとめます。
- 水草は事前に取り出す ─ 薬によって水草が枯れることがあります(薬ごとに確認)
- 活性炭フィルターは外す ─ 活性炭は薬効成分を吸着してしまい、効果がなくなります
- エアレーションは継続する ─ 薬浴中は溶存酸素が下がりやすいため、エアポンプで酸素を補給してください
- 薬浴後の水換えを忘れない ─ 治療完了後は水換えを行い、薬成分を薄めてから通常飼育に戻してください
- 光を遮断する薬がある ─ メチレンブルーなど紫外線で分解する薬は、水槽にタオルをかけて遮光します
飼育アドバイス:薬浴用の隔離容器として「プラスチックの透明収納ケース(10〜20L程度)」が手軽でおすすめです。水量が把握しやすく、魚の様子も観察しやすいです。
elbarge ace
What is Elvage Ace?

エルバージュエースは、細菌性の病気に対して非常に強い効果を持つ薬です。フラン系の抗菌剤を主成分とし、白点病・尾ぐされ病・水カビ病・穴あき病と幅広い細菌性疾患に対応できる万能薬として知られています。薬効が強力な分、使用量を誤ると魚にダメージを与えることがあるため、用量を正確に守ることが大切です。
用量(エルバージュエース)
| 水槽サイズ(mm) | Water volume (L) | 投薬量(g) |
|---|---|---|
| 450×240×300 | 30L | 0.25g |
| 600×300×360 | 60L | 0.5g |
| 750×400×450 | 120L | 1.0g |
| 900×450×450 | 160L | 1.5g |
0.25gといった微量計量には、電子スケール(0.01g単位)が必須です。薬浴期間は5〜7日間が目安で、2〜3日おきに半量換水しながら薬を追加すると効果が持続します。
効果のある病気
- ich (Ichthyophthirius multifiliis) ─ 体表に白い点が現れ、かゆそうに体をこすりつける症状
- degenerative eye disorder caused by cloudiness in front of the pupil ─ ヒレの先が溶けるように欠ける細菌感染症
- water mold ─ 体やヒレに白い綿状のものが付着する
- cavernous disease ─ 体表に穴が開いたように組織が壊死する細菌感染症
飼育アドバイス:エルバージュエースは0.25g以下の微量計量が必要なため、0.01g単位の電子スケールを1台用意しておくと、いろいろな粉末薬で活躍します。
agten
What is Agten?


アグテンは液体タイプの薬で、白点病・尾ぐされ症状・水カビ病の治療に効果があります。マラカイトグリーンを主成分とし、低濃度でも高い殺菌・殺カビ作用を発揮します。特筆すべきは水草を入れたままでも使用できる点で、水草水槽の病気治療に向いた数少ない薬のひとつです。
用量(アグテン)
| 水槽サイズ(mm) | Water volume (L) | 投薬量(mL) |
|---|---|---|
| 450×240×300 | 30L | 3.0mL |
| 600×300×360 | 60L | 6.0mL |
| 750×400×450 | 120L | 12.0mL |
| 900×450×450 | 160L | 16.0mL |
付属またはお手持ちの計量カップを使って正確に計ってください。10mLの計量カップ1杯 = 約10mLが目安です。薬浴期間は5〜7日間が推奨で、2〜3日おきに1/3換水しながら継続します。水を着色するため、治療後は換水を繰り返して薬液を薄めてください。
効果のある病気
- ich (Ichthyophthirius multifiliis) ─ 体表の白点・かゆみ行動
- degenerative eye disorder caused by cloudiness in front of the pupil ─ ヒレの溶解・変色
- water mold ─ 白い綿状のカビが体やヒレに付着
Green F Gold Liquid
What is Green F Gold Liquid?

グリーンFゴールドリキッドは、尾ぐされ病・穴あき病・松かさ病の治療に特に効果が高い液体薬です。主成分はニトロフラゾン(フラン系抗菌剤)で、エロモナス菌やカラムナリス菌などグラム陰性菌を中心に強い殺菌力を発揮します。水草への影響が少なく、水草水槽でも使用できるのが大きな特徴です。
用量(グリーンFゴールドリキッド)
| 水槽サイズ(mm) | Water volume (L) | 投薬量(mL) |
|---|---|---|
| 450×240×300 | 30L | 30.0mL |
| 600×300×360 | 60L | 60.0mL |
| 750×400×450 | 120L | 120.0mL |
| 900×450×450 | 160L | 160.0mL |
付属のキャップ兼カップを使用した場合、1杯 = 約10mLです(150mL・250mL製品共通)。30Lに30mLということは、30Lあたりキャップ3杯分が目安です。60Lならキャップ6杯と覚えておくとわかりやすいです。薬浴期間は5〜7日間が目安で、換水しながら継続します。
効果のある病気
- degenerative eye disorder caused by cloudiness in front of the pupil ─ カラムナリス菌が原因のヒレの溶解
- cavernous disease ─ エロモナス菌が原因の体表壊死
- pine cone disease ─ 鱗が逆立つエロモナス感染症
飼育アドバイス:松かさ病や穴あき病は進行が速いため、「鱗が少し立ってきたかな」と感じた段階で早めに治療を開始することが回復への近道です。
グリーンFクリアー
グリーンFクリアーとは

グリーンFクリアーは、他の治療薬と異なり飼育水を着色しないのが最大の特徴です。白点病・水カビ病に効果があり、薬効が10〜14日間と長期間持続します。フィルターやエアストーンを入れたまま投薬でき、魚に損傷を与えにくい処方のため、デリケートな魚や稚魚にも比較的使いやすい薬です。
用量(グリーンFクリアー)
| 水槽サイズ(mm) | Water volume (L) | 投薬量(mL) |
|---|---|---|
| 450×240×300 | 30L | 15.0mL |
| 600×300×360 | 60L | 30.0mL |
| 750×400×450 | 120L | 60.0mL |
| 900×450×450 | 160L | 80.0mL |
付属キャップ1杯は約10mLです。30Lにはキャップ1.5杯分(15mL)、60Lにはキャップ3杯分(30mL)が目安です。10〜14日間の長期薬効があるため、3〜4日おきの換水時に追加投薬する形で継続します。
効果のある病気
- ich (Ichthyophthirius multifiliis) ─ 体表の白点症状
- water mold ─ 白い綿状のカビが付着する症状
飼育アドバイス:水を着色しないので、魚の様子を観察しながら治療できる点がうれしいポイントです。「病魚の状態を毎日確認したい」という方に向いています。
ニューグリーンF
ニューグリーンFとは

ニューグリーンFは、白点病・水カビ病・外傷や細菌性感染症に使用できる粉末タイプの薬です。フィルターやエアストーンを入れたまま投薬でき、魚体への損傷リスクが低い処方です。粉末タイプのため計量が必要ですが、発色がきれいな緑色で薬の溶け具合も確認しやすい特徴があります。
用量(ニューグリーンF)
| 水槽サイズ(mm) | Water volume (L) | 投薬量(g) |
|---|---|---|
| 450×240×300 | 30L | 3.0g |
| 600×300×360 | 60L | 6.0g |
| 750×400×450 | 120L | 12.0g |
| 900×450×450 | 160L | 16.0g |
付属のさじを使う場合:35g瓶のさじ1杯 = 約1.0g、100g・250g瓶のさじ1杯 = 約3.0gです。30Lにはさじ3杯(100g・250g瓶の場合)が目安です。粉末を事前に少量の水で溶かしてから投入すると、ムラなく均一に溶けます。
効果のある病気
- ich (Ichthyophthirius multifiliis)
- water mold
- 外傷および細菌性感染症全般
methylene blue
What is Methylene Blue?

メチレンブルーは、観賞魚の治療薬の中でも特に長い歴史を持つ薬のひとつです。白点病・水カビ病・尾ぐされ病に効果があるほか、卵のカビ予防にも活用されます。薬液が鮮やかな青色に着色するため、水槽や器具が青く染まる点には注意が必要ですが、魚への安全性が比較的高く、稚魚や繁殖水槽でも使いやすい薬です。
光によって徐々に分解される性質があるため、薬浴中は水槽に黒いビニール袋などをかけて遮光すると薬効が長持ちします。
用量(メチレンブルー)
| 水槽サイズ(mm) | Water volume (L) | 投薬量(mL) |
|---|---|---|
| 600×300×360 | 60L | 10.0mL |
| 900×450×450 | 160L | 25.0mL |
付属のスポイトを使用する場合:1目盛 = 約10mLです。60Lには1目盛分(10mL)が目安です。スポイトを使って少量ずつ水槽に垂らすようにすると、着色ムラが少なくなります。
効果のある病気
- ich (Ichthyophthirius multifiliis)
- water mold(体表のカビ・卵へのカビ予防にも有効)
- degenerative eye disorder caused by cloudiness in front of the pupil
飼育アドバイス:メチレンブルーは一度青く染まった水槽ガラスやシリコンが落ちにくいため、専用の治療容器(プラケースなど)で使うのがおすすめです。本水槽に直接投入する場合は、ガラス面が青くなることをあらかじめ念頭に置いておきましょう。
re-fish
What is re-fish?

リフィッシュは、イカリムシやウオジラミなどの外部寄生虫に対して優れた駆虫効果を持つ顆粒タイプの薬です。寄生虫が直接魚に食い込んでいる場合でも、薬浴によって寄生虫を駆除する効果があります。顆粒状で水に溶けやすく使いやすい点が特徴です。
イカリムシやウオジラミは、体表に突き刺さるように寄生しているため、ピンセットで手作業で取り除いてから薬浴を行うと回復が早まります。傷口の二次感染を防ぐためにも、同時に塩浴を行うと効果的です。
用量(リフィッシュ)
| 水槽サイズ・容量 | 水量 | 投薬量(g) |
|---|---|---|
| 900×450×450 | 160L | 1.0g |
| 1200×450×450 | 180L | 1.0g |
| 1坪×300(水深) | 1t | 3.3g |
| 3坪×300(水深) | 3t | 10.0g |
| 6坪×300(水深) | 6t | 20.0g |
付属のさじ1杯は約2.0gです。160〜180Lの水槽にはさじ0.5杯(1.0g)が目安です。0.01g単位の電子スケールでの計量を強くおすすめします。
効果のある病気
- hornworm (caterpillar of a hawk moth) ─ 糸状の寄生虫が体表に刺さる。充血・出血が見られる
- ウオジラミ(チョウ) ─ 丸い甲虫状の寄生虫が体表に吸着する
飼育アドバイス:外部寄生虫は水草・底床・フィルター内に卵が残っていることが多く、魚から取り除いただけでは再発することがあります。薬浴と同時に水槽のリセット(底床・フィルターの清掃)も検討してください。
マゾテン液
マゾテン液とは
注意:マゾテン液は現在製造中止です。
マゾテン液(住化アグロテック製)は2010年代後半ごろから流通量が減少し、2020年前後には事実上の販売終了となりました。主な理由は、有機リン系成分(トリクロルホンなど)に対する農薬取締法上の規制強化と、メーカー側の製造ライン整理によるものとされています。現在はネット通販でも入手困難な状態が続いています。
代替品:同じく外部寄生虫の幼体・再発防止を目的として「レスバーミン」が代替薬として使用できます。また成体の駆除には「リフィッシュ」との併用が有効です。

マゾテン液は、魚に寄生する前の幼体期のイカリムシやウオジラミを効果的に駆除する薬剤です。成体の寄生虫には直接効果が低いですが、卵から孵化した幼体段階で駆除することで再寄生・再発を防ぐ予防的な使い方が得意です。安全性が高く、観賞魚(コイ・金魚)専用の外部寄生虫駆除剤として使われます。リフィッシュと組み合わせることで、成体と幼体を同時にカバーした効率的な治療ができます。
用量(マゾテン液)
| 水槽サイズ・容量 | 水量 | 投薬量(mL) |
|---|---|---|
| 600×300×360 | 60L | 0.125mL |
| 900×450×450 | 160L | 0.35mL |
| 1200×450×450 | 180L | 0.375mL |
| 1坪×300(水深) | 1t | 2.5mL |
基準は100Lにつき0.25mLです。0.125mLなどごく微量の計量が必要なため、0.1mL単位で計れる注射器型スポイトまたはマイクロピペットが役立ちます。一般的な計量カップでは精度が足りないため、注意してください。
効果のある病気
Kanpara D
What is Kanpara D?


観パラDは、穴あき病(エロモナス菌感染)の治療に特化した液体薬です。主成分はオキソリン酸で、エロモナス菌・カラムナリス菌などグラム陰性菌に対して高い殺菌力を持ちます。水草への影響が少なく、フィルターを稼働したままでも使用できるため、環境への影響を最小限にした治療が可能です。
用量(観パラD)
| 水槽サイズ(mm) | Water volume (L) | 投薬量(mL) |
|---|---|---|
| 315×185×244 | 12L | 1.0mL |
| 400×250×280 | 12L | 1.0mL |
| 450×240×300 | 30L | 3.0mL |
| 600×300×360 | 60L | 6.0mL |
| 900×450×450 | 160L | 16.0mL |
キャップを使って計量する場合のめやすは次の通りです。10mLキャップ1杯 = 約2mL、30mLキャップ1杯 = 約6mL、100mLキャップ1杯 = 約20mL、500mLキャップ1杯 = 約10mLです。製品サイズごとにキャップの大きさが異なるため、手元の製品のキャップサイズを確認してから計量してください。
効果のある病気
- cavernous disease ─ エロモナス菌による体表の組織壊死・穿孔
- エロモナス感染症全般(松かさ病・腹水病にも効果あり)
飼育アドバイス:穴あき病は一見落ち着いたように見えてもエロモナス菌が体内に残っている場合があります。症状が消えてから最低2〜3日は薬浴を続け、その後ゆっくり換水して薬を抜いていきましょう。
レスバーミン
レスバーミンとは

レスバーミンは、白点病・ウーディニウム症(コショウ病)・吸虫類などの外部寄生虫に幅広く対応できる粉末タイプの薬です。住友ファーマアニマルヘルス(旧:住化アグロテック)が製造する観賞魚専用薬剤で、主成分はピリプロキシフェン(昆虫成長制御剤)で、寄生虫の幼体・卵の孵化を阻害します。
ウーディニウム症(コショウ病)は体表に微細な点が現れ、全体的にコショウをまぶしたように見える寄生虫病です。メダカ・ベタ・グラミーなど小型魚で発症しやすく、白点病と間違えやすいのですが、原虫の種類が異なるため治療薬も変わります。白点病に使った薬が効かない場合は、コショウ病を疑ってレスバーミンを試すのも選択肢です。
用量(レスバーミン)
| 水量 | 投薬量(g) | 備考 |
|---|---|---|
| 10L | 0.5g | 10Lあたり0.5gが基準 |
| 30L | 1.5g | 45cm水槽目安 |
| 60L | 3.0g | 60cm水槽目安 |
| 100L | 5.0g | 大型水槽目安 |
10Lあたり0.5gが基準です。粉末を少量の水(50〜100mL程度)によく溶かしてから水槽に投入してください。薬浴期間は5〜7日間が目安です。
効果のある病気
- ich (Ichthyophthirius multifiliis) ─ 白い点が体表に現れる寄生虫病
- ウーディニウム症(コショウ病) ─ コショウ状の微細な点が体表に現れる。白点病と見た目が似ているが原虫の種類が異なる
- 吸虫類・外部寄生虫全般
飼育アドバイス:「白点病の薬を使ったけど3〜4日経っても改善しない」という場合は、コショウ病を疑ってレスバーミンに切り替えてみてください。見た目が非常に似ているため、間違えやすい病気のひとつです。
JUN キープバランス バランス快全液
バランス快全液とは

バランス快全液は、厳密には「薬」ではなく観賞魚用のコンディショナー(調整剤)です。しかし転覆病の大きな原因のひとつである消化不良・腸内への便の詰まりを解消する働きが期待でき、転覆病で悩む飼育者から注目を集めている製品です。
転覆病は金魚・メダカに多く見られる症状で、浮き袋の異常・遺伝的素因・水温低下・消化不良など複合的な原因が重なって起こります。その中でも消化器内にガスや便が溜まることで浮き袋が圧迫される「消化不良性転覆」は、適切なケアで回復が見込めるケースがあります。バランス快全液はこの消化器へのアプローチを目的とした製品で、腸内環境を整えることで転覆症状の改善をサポートします。
「転覆病は治らない」と諦めていた方にも、まず試してみてほしい一品です。もちろん浮き袋そのものの損傷が原因の場合や先天的な要因が強い場合は効果が限られますが、消化不良が疑われる場合は回復の手がかりになることがあります。
注意:バランス快全液は医薬品・動物用医薬品ではなく、観賞魚用コンディショナーとして販売されている製品です。治療薬としての承認を受けたものではないため、重篤な症状や他の病気が疑われる場合は、獣医師への相談や病気治療薬との併用をご検討ください。
使用量(バランス快全液)
| 水量 | 使用量(mL) | 備考 |
|---|---|---|
| 10L | 1.0mL | 10Lあたり1mLが基準 |
| 30L(45cm水槽目安) | 3.0mL | 付属キャップを活用 |
| 60L(60cm水槽目安) | 6.0mL | |
| 100L(90cm水槽目安) | 10.0mL |
使用量の基準は製品ラベルの表記を必ず確認してください。上記は一般的な目安です。転覆症状が見られる個体には、通常使用を続けながら水温を25〜28℃に保ち、給餌量を減らす(または数日絶食する)ことを合わせて行うと効果が出やすい傾向があります。
期待できる改善効果
- 転覆病(消化不良性) ─ 腸内に溜まったガスや便を排出しやすくすることで、浮き袋への圧迫を軽減する
- 消化不良全般 ─ 食欲不振・フンが出ない・腹部膨張などの消化器症状に
- 腸内環境の改善・維持 ─ 平常時の水質調整・体調管理にも継続使用できる
飼育アドバイス:転覆病は「もう治らない」と諦めてしまいがちですが、消化不良が原因のケースでは、水温管理・絶食・バランス快全液の使用を組み合わせることで改善が見られることがあります。まず試せることをひとつひとつ丁寧に試してみてください。
廃盤・生産中止になった薬と代替品
観賞魚用の薬の中には、製造・販売が終了しているものが存在します。以前から使っていた薬が見つからない場合は、廃盤になっていないか確認してみてください。
| 薬品名 | 状況 | 代替品の目安 |
|---|---|---|
| グリーンFゴールド(顆粒) | 販売継続中(2026年現在)。ただし流通量が少ない地域もあり | グリーンFゴールドリキッドが同効薬。成分がやや異なるため用量を必ず確認 |
| パラザンD | 2020年代前半ごろから流通量が著しく減少。事実上入手困難 | 観パラDが同主成分(オキソリン酸)の後継品として使用できる |
| トロピカルゴールド | 廃盤。正確な廃盤時期は不明だが2010年代には店頭から消えている | アグテンまたはメチレンブルーが代替候補 |
| マラカイトグリーン液(単体) | 単体製品は規制強化により入手困難に。2010年代以降ほぼ廃盤 | アグテン(マラカイトグリーン配合済みの処方薬)が代替として入手しやすい |
| マゾテン液 | 製造中止。2010年代後半から流通量が急減し、2020年前後に事実上の販売終了。有機リン系成分に対する農薬取締法上の規制強化とメーカーの製造ライン整理が主な理由とされる | 幼体駆除・再発防止にはレスバーミン、成体駆除にはリフィッシュが代替候補 |
| re-fish | 2023年ごろから入手困難な報告が増加。製造元(住友ファーマアニマルヘルス)の製品ラインナップ整理により流通が不安定な状態。2026年現在、一部ショップや通販では在庫が残っているケースもあるが、安定供給が難しい状況 | 外部寄生虫(イカリムシ・ウオジラミ)の代替薬としてレスバーミンが有効。より強力な駆虫を目指す場合は、トリクロルホン系薬剤(流通状況に注意)を検討 |
飼育アドバイス:廃盤情報はメーカーの公式サイトや購入店舗で最新情報を確認してください。代替品は主成分が異なる場合があるため、用量・対応病気を必ず確認してから使用してください。
Of all goldfish diseases, white spot disease is the one that has the highest probability of occurring. If you know how to treat this disease correctly, the probability of being able to fix it increases dramatically. In this issue, we would like to explain in detail the causes and countermeasures for white spot disease. What is white spot disease and what is white spot disease [...].
よくある質問(FAQ)
「水が少し濁ってきたけど、どのくらい換えればいいんだろう」「全部換えたほうがきれいになるのでは?」——金魚を飼い始めたばかりのころ、こんな疑問を持ったことはありませんか。水換えは観賞魚の飼育で最も頻繁に行うメンテナンスのひとつで[…]
まとめ
観賞魚用の薬はたくさんの種類があって迷いやすいですが、「どの病気に何が効くか」という対応関係を頭に入れておくだけで、いざというときにスムーズに動けるようになります。細菌性全般に強い「エルバージュエース」、白点病・水草水槽に使いやすい「アグテン」、外部寄生虫に強い「リフィッシュ」、この3本を常備しておくと多くの症状に対応できます。
薬浴の効果を最大限に引き出すためには、正確な用量・活性炭フィルターの除去・適切な薬浴期間の維持という3つのポイントを守ることが大切です。また白点病がなかなか治らない場合はコショウ病との混同も疑い、必要に応じてレスバーミンへの切り替えも検討してみてください。
病気を治すことよりも、病気にさせない環境づくりが一番の治療です。定期的な水換え・適切なエサの量・水温の管理を続けることで、薬を出番なく引き出しにしまっておける、そんな健康な水槽を目指してみてください。
金魚を飼育していると死んでしまうことがあります。なにが死因なのかを知ることで次に活かすことが出来ます。そのために、飼育期間が重要になってきます。今回は、飼育期間別の死因についての説明をしていきたいと思います。金魚の死因につい[…]












