水槽の中でひらひらと広げた大きなヒレをやわらかくはためかせながら、まるで蝶が舞うように泳ぐ小さな魚——それがバタフライレインボーです。光が当たるたびにゴールドに輝く半透明の体と、繊細なレース模様のように広がる各ヒレは、初めて見た方が思わず立ち止まってしまうほどの存在感があります。
バタフライレインボーは、トウゴロウイワシ目プセウドムギル(シュードムギル・ブルーアイ)科プセウドムギル属に分類される小型の熱帯魚で、学名は Pseudomugil gertrudae(プセウドムギル・ゲルトルダエ)といいます。原産地はオーストラリア北部およびニューギニア島南部の熱帯性河川・湿地帯で、現地では植物が豊かに茂った浅い水域に群れをなして生息しています。飼育難易度は低く、水質への適応力もある程度高いため、熱帯魚飼育の初心者にも自信を持っておすすめできる種類のひとつです。
このサイトでバタフライレインボーを取り上げるのは、単に「飼いやすい」からだけではありません。胸ビレをパタパタと動かして泳ぐ姿の愛らしさ、オスが求愛のときにヒレを目一杯広げて見せるディスプレイの美しさ、そして少ない手間でも繁殖を楽しめるという奥深さ——これだけ多くの魅力が詰まった魚は、熱帯魚の世界でもそうそうお目にかかれません。ぜひ最後まで読んで、バタフライレインボーの魅力を余すことなく知っていただければと思います。
この記事をまとめると
- 光に透けるゴールドの体と蝶のようなヒレが最大の魅力の初心者向き熱帯魚
- 弱アルカリ〜中性(pH 6.5〜7.5)・水温25〜28℃で安定して飼育可能
- 温和な性格で小型魚との混泳向き。群れで泳がせると美しさが際立つ
- 少量ずつ産卵するため卵の早期隔離が繁殖成功の鍵
迷ったらこれを選べば間違いなし(水槽セット)
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合わせて揃えたい(熱帯魚の主食フード)
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バタフライレインボーとは

バタフライレインボーの最大の特徴は、まるでステンドグラスのように光を透かす半透明の体と、大きく広がる各ヒレの美しさにあります。体色は透明ベースの上に淡いゴールド〜イエローが乗っており、光の角度によってキラキラと輝く虹色の光沢を放ちます。背ビレ・腹ビレ・尻ビレの縁には白〜クリーム色の縁取りが入り、特に胸ビレは上方向に大きく発達している個体が多く、その胸ビレをパタパタと動かしながら泳ぐ姿が「蝶が羽ばたく」様子に見えることから「バタフライ」という名前が付けられました。
成魚の体長は約4〜5cmとコンパクトで、30cm〜45cm程度のアクアリウムでも十分に楽しめます。オスはメスと比べて全体的に色が鮮やかで、各ヒレの発達が著しく、特に求愛行動のときにはヒレを目一杯広げて美しいディスプレイを披露します。本種はもともと群れを作る習性があり、同種を複数匹一緒に飼育すると互いの存在に安心して行動範囲が広がり、観賞面でも美しい光景が楽しめます。
バタフライレインボーの成り立ちと歴史
バタフライレインボーが属するプセウドムギル属(Pseudomugil属)は、オーストラリアとニューギニアを中心に分布する小型の淡水魚グループです。「ブルーアイ(Blue-eye)」とも総称されており、英語圏ではその名のとおり目のまわりに青〜水色の輝きを持つ個体が多いことが知られています。
プセウドムギル属の魚がアクアリウムの世界に本格的に紹介されはじめたのは1980〜90年代のことです。当初はオーストラリア産の淡水魚そのものが国際市場に出回ることが少なく、一部の熱帯魚マニアにのみ知られる希少種でした。その後、ニューギニア産の個体が流通するようになり、バタフライレインボー(Pseudomugil gertrudae)はそのなかでも特に「ヒレの美しさ」で注目を集め、次第に一般流通するようになりました。
現在では東南アジアを中心に養殖個体が安定供給されており、熱帯魚専門店や通販で比較的手に入りやすい種類になっています。ただし、プセウドムギル属のなかでも種類によっては流通量が少ないものもあり、専門ショップでの入手が必要なケースもあります。近縁種のネオンドワーフレインボー(Melanotaenia praecox)も同じ「レインボーフィッシュ」の仲間として人気が高く、水族館や熱帯魚ショップで並べられていることもあります。
飼育アドバイス:バタフライレインボーは単体でも十分に美しいですが、5匹以上の群れで飼うとヒレを広げながら泳ぐ姿が水槽全体に広がり、見ていて飽きない光景になります。最初から少し多めに導入するのがおすすめです。
熱帯魚専門店に初めて足を踏み入れたとき、「こんなに種類があるのか」と圧倒された経験はありませんか。水槽の中を流れるように泳ぐ青と赤の光、岩陰でゆっくりと体を揺らす優雅な大型魚、ガラス越しに輝く宝石のような小さなエビ。価格も大きさも見た[…]
バタフライレインボーの飼い方
飼育の基本をしっかり押さえれば、初心者の方でも安心して長く楽しめる魚です。まずは基本スペックを確認して、水槽・フィルター・ヒーター・エサのポイントをひとつずつ見ていきましょう。
基本スペック一覧
| 項目 | 目安・詳細 |
|---|---|
| 学名 | Pseudomugil gertrudae |
| 分類 | トウゴロウイワシ目 プセウドムギル科 プセウドムギル属 |
| 原産地 | オーストラリア北部・ニューギニア島南部 |
| 体長 | 約4〜5cm(飼育環境により変化) |
| 寿命 | 約3〜4年(良好な環境では5年前後のケースも) |
| 適水温 | 25〜28℃(ヒーター必須。26℃前後が最適) |
| 適pH | 6.5〜7.5(弱アルカリ〜中性。繁殖時はpH 7.0前後が理想) |
| 水硬度(GH) | 8〜15°dH(中硬水を好む。軟水すぎると調子を崩しやすい) |
| 推奨水槽 | 30cm以上(5匹以上の群れ飼育なら45cm以上を推奨) |
| 滤镜 | スポンジフィルター・外掛け式(強い水流は苦手) |
| 加热 | 必要(26℃固定式オートヒーターが使いやすくおすすめ) |
| 喂食 | 小型熱帯魚用フレーク・顆粒・冷凍アカムシ・ブラインシュリンプなど |
| 難易度 | ★☆☆☆☆(初心者向け・飼いやすい) |
表に関する補足
水質について:バタフライレインボーは弱アルカリ性〜中性の水質を好みます。これは一般的なネオンテトラなどカラシン系(弱酸性好み)と少し異なるポイントです。日本の水道水はほとんどの地域でpH 6.5〜7.5の範囲に収まっているため、カルキ(塩素)を抜いてそのまま使用できるケースが多く、水質調整剤を多用しなくて済む点は初心者にとってありがたい特徴です。ただし軟水すぎる環境(GH 5以下)では体調を崩しやすいため、ミネラル分が少ない地域の方は牡蠣殻やサンゴ砂を少量フィルターに入れる方法が有効です。
水換えについて:週に1回、全水量の3分の1程度を目安に水換えを行うと水質が安定します。一度に大量の水換えを行うと水質・水温が急変してストレスの原因になるため、少量ずつこまめに行う習慣をつけると長期飼育に有利です。
難易度について:「★☆☆☆☆(初心者向け)」としていますが、これは基本的な飼育環境さえ整えれば問題なく育てられるという意味です。繁殖まで目指す場合は卵の隔離管理など少し手間が増えますが、それでも他の熱帯魚と比べるとトライしやすい難易度です。
水槽の選び方
バタフライレインボーは体長4〜5cmとコンパクトなため、1〜2匹の少数飼育であれば30cm水槽でも飼育できます。ただ、本来は群れを作って泳ぐ魚なので、5匹以上の群れで楽しむためには45cm以上の水槽を選ぶのがおすすめです。水量が増えると水質が安定しやすくなり、水温の急変もしにくくなるため、長期的な健康維持にもプラスに働きます。
水槽内には水草を豊富に植えることをぜひ取り入れてみてください。バタフライレインボーの原産地は水草が繁茂した浅い水域であり、水草があることで魚が安心して行動範囲を広げ、ヒレをしっかり広げた美しい泳ぎ姿が見られるようになります。ウィローモスやアマゾンソード、ミクロソリウムなどの水草が相性よく、産卵床としても機能します。
照明(ライト)はLEDタイプが消費電力・寿命・発色のバランスに優れており特におすすめです。バタフライレインボーのゴールドの体色はライトの光でさらに鮮やかに輝くため、観賞の満足度が大きく上がります。
おすすめ(水槽セット)
GEX マリーナ600BKST LED&デュアルクリーンセット ── 水槽・フィルター・LEDライトが一式揃うバタフライレインボー飼育のスタートセット
水槽・上部フィルター(デュアルクリーン)・LEDライトがひとまとめになったオールインワンセットです。「何を揃えればいいかわからない」という方でも届いた日から立ち上げ作業に取り掛かれます。デュアルクリーンは物理ろ過と生物ろ過の二段階に対応しており、バタフライレインボーを複数匹まとめて飼う水槽でも安定したろ過能力を発揮します。LEDライトはバタフライレインボーのゴールドの体色をきれいに照らし出してくれるため、観賞としての満足感も高いセットです。
フィルターの選び方
バタフライレインボーはもともと穏やかな水流の水域に生息しているため、強すぎる水流は大きなストレスになります。水流が強いと泳ぎ疲れてしまい、ヒレを畳んだまま底でじっとしていることが増えてしまいます。フィルター選びは本種の飼育において非常に重要なポイントのひとつです。
最もおすすめなのはスポンジフィルターです。水流が非常に穏やかで、ろ過バクテリア(水をきれいにしてくれる微生物)が定着しやすく、なおかつ小さな稚魚や卵が吸い込まれる心配もありません。繁殖を目指す方には特にスポンジフィルターが安心です。外掛け式フィルターを使う場合は、必ず水流調整機能付きのタイプを選び、流量を最小に絞って使用してください。
おすすめ(スポンジフィルター)
スポンジフィルター XY-380 ── 水流を最小限に抑えた小型魚・稚魚に優しいろ過の定番
スポンジフィルターの定番モデルです。スポンジに大量のろ過バクテリアが定着するため生物ろ過(バクテリアが有害物質を分解するろ過)の能力が高く、バタフライレインボーが好む穏やかな水流を実現できます。繁殖時に稚魚が吸い込まれる心配がないため、産卵が始まってからも水槽をそのまま使い続けられます。エアーポンプと組み合わせて使用するタイプで、エアーポンプは別途ご用意ください。
ヒーターの選び方
バタフライレインボーは熱帯魚ですので、ヒーターは必須の器具です。適水温は25〜28℃で、これを下回ると免疫力が低下して白点病などの病気にかかりやすくなります。また、日本の夏場でも水槽内が30℃を超えることがあるため、水温の管理は一年を通じて意識しておく必要があります。
初心者の方には26℃固定式のオートヒーターが最もおすすめです。コンセントを挿すだけで自動的に26℃を維持してくれるため、温度設定の操作ミスがなく安心して使えます。水槽サイズに合ったワット数のものを選ぶことが大切で、一般的に30cm水槽なら50W・45cm水槽なら100W・60cm水槽なら150〜200Wが目安です。
おすすめ(26℃固定式ヒーター)
GEX AQUA HEATER セーフカバーオートヒーター ── コンセントを挿すだけで26℃をキープ、安全カバー付きの基本ヒーター
コンセントを挿すだけで自動的に26℃を維持してくれる固定式ヒーターです。ヒーター本体をすっぽり覆う安全カバーが付いているため、バタフライレインボーが直接ヒーターに触れてやけどするリスクを防いでくれます。温度設定の手間がなく誤操作のリスクもないため、初めてヒーターを扱う方にも安心して使っていただけます。水槽サイズ別に複数のワット数が展開されているので、自分の水槽に合ったものを選んでください。
エサの選び方
バタフライレインボーは体が小さいため、粒の細かい小型熱帯魚専用のフレークフードや顆粒タイプが基本のエサです。1日2回、2〜3分以内に食べきれる量を目安に与えてください。食べ残しはそのままにしておくと水質悪化の原因になるため、スポイトや網で取り除くか、量を少し減らして調整しましょう。
乾燥フードだけでなく、冷凍アカムシやブラインシュリンプ(孵化させた小型の甲殻類の幼生)を週2〜3回与えると体色がより鮮やかになり、健康状態も安定します。特に繁殖前の親魚には生き餌系の栄養価の高いエサを積極的に与えると産卵を促しやすくなります。
おすすめ(小型熱帯魚用フード)
Tetra テトラミン ── 世界中で支持される小型熱帯魚の定番フレークフード
テトラミンは小型熱帯魚の餌として世界中で最も広く使われているフレークフードのひとつです。栄養バランスが良く消化吸収にも優れており、バタフライレインボーの体色維持にも効果的です。フレーク状なので水面に浮き、バタフライレインボーが食べやすい高さに留まります。指先で細かくほぐしてから与えると、さらに小さな個体にも安心して与えられます。
飼育アドバイス:バタフライレインボーは水温の急変に敏感です。購入後の水合わせ(お店の水と自宅水槽の水温・水質をゆっくり合わせる作業)は30分以上かけてじっくり行うと、導入後のストレスを大幅に減らすことができます。
水槽を立ち上げたばかりの頃、ヒーターのコーナーに立ってみると種類の多さに戸惑った経験はありませんか?「オートヒーター」「サーモスタット一体型」「観賞魚用クーラー」――棚を眺めるほど、どれを選べばいいのか分からなくなってしまうものです。[…]
允许混合游泳时的注意事项

バタフライレインボーは非常に穏やかな性格の魚です。自分よりも弱い魚を追い回すことはほとんどなく、逆に攻撃的な魚と一緒にすると追い回されてストレスで弱ってしまうことがあります。また、本種はもともと群れを作る習性があり、同種の仲間が近くにいると安心して積極的に泳ぎます。1〜2匹の少数よりも、5匹以上のまとまった数で飼育するほうが行動範囲が広がり、観賞面でも美しい光景が楽しめます。オスとメスを複数混在させると、オス同士がヒレを広げて競い合うディスプレイ行動が見られることもあり、これがまた非常に魅力的です。
混泳に向いている種類
以下は、バタフライレインボーとの相性が良いとされる種類です。基本的に「温和で小型」の魚であれば、ほとんどの場合問題なく一緒に飼育できます。
- ネオンテトラ・カージナルテトラ(カラシン系の小型魚。穏やかで水中層を一緒に泳ぐ)
- グローライトテトラ・エンペラーテトラ(同様に温和で混泳向き)
- アカヒレ(丈夫で穏やか。バタフライレインボーと同じ水層を好む)
- コリドラス(底層を泳ぐため泳ぐ場所が被らず、お互いにストレスが少ない)
- オトシンクルス(コケ取りとして活躍しつつ、性格も非常に温和)
- ヤマトヌマエビ・ミナミヌマエビ(水槽の掃除役として活躍。ただし小さな稚エビはごくまれに捕食されることがあるため注意)
- ラミレジィ(底〜中層を好む小型シクリッド。性格が比較的穏やかで共存しやすい)
要注意の種類
同居させる際に注意が必要な種類です。完全にNGではないものの、環境や個体差によってトラブルが起きることがあります。
- グッピー(ヒレが長い個体はバタフライレインボーのヒレを齧られることがある。逆に、バタフライレインボーがグッピーのヒレを齧る例も報告あり)
- スマトラ(縄張り意識が強く、ヒレを齧る習性のある個体がいる。バタフライレインボーの大きなヒレは特に狙われやすい)
- アピストグラマ系(繁殖期には縄張り意識が強くなる。水槽が広く、水草でレイアウトされていれば共存できるケースも)
混泳を避けたほうがいい種類
以下の種類との混泳は原則として避けることをおすすめします。バタフライレインボーのサイズ(4〜5cm)・泳ぎの遅さ・大きなヒレを考慮すると、ストレスや負傷のリスクが高くなります。
- ベタ(特にオス。縄張り意識が強く、他の魚を激しく攻撃することがある)
- エンゼルフィッシュ(バタフライレインボーを小魚と認識して追い回す場合がある)
- 大型シクリッド・オスカーなどの肉食系(サイズ差が大きく捕食される危険あり)
- クラウンローチ(活発に動き回り、ヒレの長い魚を齧ることがある)
飼育アドバイス:混泳でもっとも大切なのは「逃げ場を作ること」です。水草やシェルターを適度に配置して、もし追いかけられてもすぐに身を隠せるレイアウトにしておくと、どんな組み合わせでも安心感が高まります。
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产卵要点
オス・メスの見分け方と産卵のサイン
バタフライレインボーのオス・メスの見分け方は、熱帯魚の中でも比較的わかりやすい部類です。オスは各ヒレが大きく伸長しており、体色も鮮やかなゴールドイエローで輝きが強いのが特徴です。求愛行動のときにはヒレを最大限に広げ、体をやや斜めにして「見せびらかす」ようなポーズを取ります。一方、メスは各ヒレがオスほど発達しておらず、体色のゴールドもやや薄めです。腹部がふっくらしているメスは産卵準備が整っているサインで、このタイミングで産卵環境を整えてあげると産卵が起きやすくなります。
自然界(野生)では10〜12月の雨季に産卵が集中するといわれています。飼育環境下で産卵を促したい場合は、水換えを行って水温をわずかに下げる(25℃前後)ことで「雨季の到来」を疑似体験させる方法が有効です。水草(ウィローモス・アマゾンソードなど)を豊富に配置しておくと、メスがヒレの間に卵を絡めるように産み付けてくれます。
産卵から稚魚育成の流れ
| ステップ | 内容・ポイント |
|---|---|
| 産卵環境を整える | 水草(ウィローモス・アマゾンソードなど)を豊富に入れ、水温25〜26℃・pH 7.0前後に安定させる。オスとメスを複数入れてペアを形成させる。 |
| 産卵・卵の確認 | メスは一度に3〜5個程度の少量の卵を産む。卵は水草の葉や茎に絡みつくように付着している。透明〜薄黄色の小さな卵を確認したらすぐに隔離を行う。 |
| 卵の隔離 | 卵が付いた水草ごと、別の小型水槽またはサテライト(水槽に引っ掛ける隔離ボックス)に移す。親魚は卵を食べることがあるため早めの隔離が重要。水質は親水槽と同じ状態に保つ。 |
| 孵化・稚魚の管理 | 水温25〜26℃の環境で約10〜14日で孵化する。孵化直後の稚魚は非常に小さいため、最初の1〜2週間は市販の液体フード(インフゾリア)やパウダー状の稚魚用フードを与える。 |
| 成長・親水槽への合流 | 孵化から約4〜6週間で体長1〜1.5cm程度になる。この頃からブラインシュリンプ(孵化直後の小型甲殻類)を与えると成長が加速する。体長2cm以上になれば親水槽への合流を検討できる。 |
飼育アドバイス:バタフライレインボーは一回の産卵数が少ない(3〜5個)ですが、条件が整えば頻繁に産卵してくれます。卵を見つけたらすぐに隔離する習慣をつけると、気づけば稚魚がどんどん増えていた、という嬉しいことが起こりますよ。
金魚を飼い続けていると、いつかはきっと「増やしてみたい」と思う日が来ます。泳ぎ回る小さな稚魚の姿を想像するだけで、胸が高鳴りますよね。しかし、金魚の産卵は決して簡単なものではありません。正しい知識なしに挑んでしまうと、せっかく育てたメス[…]
バタフライレインボーを飼う際の注意点

バタフライレインボーは飼育しやすく混泳もしやすい熱帯魚ですが、いくつかの点に気をつけることで健康に長く飼育することができます。特に初めて熱帯魚を飼う方は以下の点を事前に知っておくと安心です。
水温の急変に注意する
バタフライレインボーは水温の急変に比較的敏感です。購入直後の水合わせは十分に時間をかけて行いましょう。水換えの際も、追加する水の温度を水槽の水温に合わせてから入れることを習慣にしてください。夏場に水温が30℃を超えると体力が落ちるため、室内飼育でも水槽用クーラーや冷却ファンの準備が必要になる場合があります。
水流は穏やかに保つ
前述の通り、強い水流は本種にとって大きなストレスになります。フィルターの吐出口の向きや流量を調整して、水流が直接当たらないレイアウトにしてください。バタフライレインボーがヒレを閉じたままじっとしている・水流に向かって必死に泳いでいるような場合は、水流が強すぎるサインです。
飛び出しに注意する
バタフライレインボーは水面付近を好んで泳ぐことが多く、驚いたときや追いかけられたときに水槽から飛び出してしまうことがあります。必ずフタ付きの水槽を使用し、フタと水槽の隙間をできるだけ塞ぐ工夫をしてください。コード穴など細い隙間でも飛び出せてしまいます。
産卵した卵はすぐに隔離する
バタフライレインボーは自分が産んだ卵を食べてしまうことがあります(共食い・卵食い)。繁殖を目指す場合は、卵を確認したらすぐに卵の付いた水草ごと別容器に移す習慣をつけてください。
導入直後はエサへの反応をよく観察する
購入直後の個体は輸送のストレスでしばらくエサを食べないことがあります。最初の2〜3日は消灯後に少量のエサを落とすなど、ストレスを最小限にした状態でゆっくり慣らしてあげてください。1週間たってもエサを食べない場合は病気や水質の問題も疑いましょう。
飼育アドバイス:フタは「あったほうがいいかな」ではなく「必ずつける」ものだと考えてください。バタフライレインボーの飛び出しは意外と多く、一晩で乾燥してしまうため、気づいたときには手遅れということも。しっかりフタをして守ってあげましょう。
かかりやすい病気と対策・予防
バタフライレインボーは比較的丈夫な種類ですが、水質悪化・水温の急変・ストレスが重なると病気にかかりやすくなります。早期発見・早期対処が回復への近道です。
白斑病
体表や各ヒレに白い点(米粒よりもさらに小さな白いつぶつぶ)が現れる病気です。原因は「イクチオフチリウス」という寄生虫で、水温の急変や免疫力の低下によって発症しやすくなります。バタフライレインボーの場合、大きなヒレに症状が出やすいため早期発見しやすいのが特徴です。
- 治療:メチレンブルー系の魚病薬(ニチドウ・メチレンブルー、GEX・フレッシュリーフなど)で薬浴。水温を28〜30℃に上げて寄生虫のライフサイクルを早める方法も有効。
- 予防:ヒーターで水温を安定させ、急変を避ける。新しい魚や水草を導入する前に必ずトリートメント(隔離して様子を見る)期間を設ける。
おすすめ(白点病の治療薬)
日本動物薬品 アグテン ── 白点病・白雲病に効く安全性の高い定番薬
アグテンはマラカイトグリーンを主成分とした白点病・白雲病専用の治療薬です。魚への毒性が比較的低く、バタフライレインボーのような小型魚にも使いやすい薬として長年にわたり定番として支持されています。規定量を守って薬浴するだけなので、病気の治療が初めての方にも扱いやすい一本です。
椰菜花病
ヒレの縁が白く濁り、ボロボロと溶けるように欠けていく病気です。「カラムナリス菌」という細菌の感染によって起こります。ヒレが大きく発達しているバタフライレインボーは、ヒレの損傷が特に目立ちます。進行すると体幹部まで及ぶことがあるため、早めの対処が大切です。
- 治療:エルバージュエース(日本動物薬品)などの抗菌薬で薬浴。重症化前の早期治療が回復への近道。
- 予防:水換えを定期的に行って水質を清潔に保つ。混泳魚との傷つけあいを防ぐ。
おすすめ(尾ぐされ病・細菌感染の治療薬)
日本動物薬品 エルバージュエース ── 尾ぐされ病・穴あき病など細菌性疾患に強い広域抗菌薬
エルバージュエースはカラムナリス菌やエロモナス菌など細菌性感染症全般に幅広く対応する抗菌薬です。尾ぐされ病を発見したら早めに薬浴を開始することが回復への近道で、このエルバージュエースはその際に頼りになる一本です。少量でも十分な効果を発揮するため、コストパフォーマンスに優れています。
水霉
体表や傷口に白い綿のようなものが付着する病気です。「サプロレグニア」などの真菌(カビ)の一種が傷口に寄生して起こります。傷口がある個体や免疫力が低下した個体が感染しやすく、バタフライレインボーでは傷を受けたヒレや口まわりに現れやすいです。
- 治療:日本動物薬品 新グリーンFクリアでの薬浴。患部が小さい場合は綿棒で優しく取り除いてから薬浴する方法も有効。
- 予防:水温を適切に保ち、混泳魚との傷つけあいを避ける。水質悪化を防ぐため定期的な水換えを行う。
おすすめ(水カビ病の治療薬)
日本動物薬品 新グリーンFクリア ── 水カビ病・白点病・白雲病に対応する透明タイプの魚病薬
新グリーンFクリアはメチレンブルーを改良した透明タイプの魚病薬で、水カビ病をはじめ白点病・白雲病にも広く対応します。水が青く着色されないため水槽が見やすく、薬浴中もバタフライレインボーの様子をしっかり観察できます。フィルターの活性炭は吸着してしまうため、薬浴中は必ず取り除いてください。
松果病
鱗が逆立ち、松ぼっくりのようにふくらんで見える病気です。「エロモナス菌」という細菌の感染が主な原因とされていますが、進行すると内臓に影響が及ぶことがあり、完治が難しいといわれています。早期発見・早期対処がとにかく重要です。
- 治療:日本動物薬品 グリーンFゴールドリキッドでの薬浴と、薬を少量混ぜた薬餌(エサに染み込ませたもの)を使う方法を組み合わせると効果的とされています。
- 予防:水質を清潔に保ち、ストレスになる環境変化を最小限にする。
おすすめ(松かさ病・エロモナス感染症の治療薬)
日本動物薬品 グリーンFゴールドリキッド ── 松かさ病・穴あき病・細菌性感染症に対応する液体タイプの抗菌薬
グリーンFゴールドリキッドはエロモナス菌・カラムナリス菌などによる細菌性感染症に幅広く対応する液体タイプの治療薬です。液体なので計量が簡単で初心者にも扱いやすく、早期に使いはじめるほど回復の可能性が高まります。松かさ病は発見が遅れると完治が難しい病気のため、鱗の逆立ちに気づいたらすぐ使いはじめることが大切です。
病気を防ぐ基本ケア
- 週1回の定期的な水換え(全水量の3分の1程度)で水質を清潔に保つ
- ヒーターで水温を25〜28℃に安定させ、急変を避ける
- 新しい魚・水草は最低1週間のトリートメント(隔離・観察)を行ってから本水槽に導入する
おすすめ(水質調整剤・コンディショナー)
Tetra パーフェクト ウォーター ── カルキ抜き+水質調整+魚の粘膜保護が一本でできる水換えの定番
テトラ パーフェクトウォーターは水道水のカルキ(塩素)を除去するだけでなく、水換え時の魚の粘膜ダメージを保護するコンディショナー成分も配合しています。水換えのたびに使うことで水質が安定し、病気の予防にもつながります。バタフライレインボーのように繊細な面もある小型熱帯魚の健康維持に、水換え時の一手間として取り入れておきたい一本です。
推奨飼育セットの提案
これからバタフライレインボーを飼い始める方に向けて、必要な器具をまとめました。飼育をスムーズにスタートするための参考にしてください。
| カテゴリ | おすすめアイテム例 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 水箱 | GEX マリーナ450 / コトブキ レグラス450 | 5匹以上の群れ飼育なら45cm以上が安心。水量が多いほど水質が安定しやすい。 |
| 滤镜 | LSS スポンジフィルター / テトラ AT-30(水流最小設定) | 水流が穏やかなものを選ぶことが最重要。スポンジフィルターが特におすすめ。 |
| 加热 | GEX セーフカバーオートヒーター(水槽サイズに合ったW数) | 26℃固定式が初心者に最適。水槽サイズに合ったワット数を選ぶ。 |
| 照明(ライト) | GEX クリアLED / アクアスカイ | LEDタイプが省エネ・長寿命でおすすめ。バタフライレインボーのゴールドの体色をより美しく照らし出す。 |
| 底砂 | ソイル(ADA アマゾニア等)/ 細かい砂利(ナチュラルサンド) | 水草を植える場合はソイルが有利。底砂の色は暗めのほうが体色が映えやすい。 |
| 喂食 | テトラミン / キョーリン ひかりフレーク | 小型熱帯魚専用の細かいフレーク・顆粒タイプ。冷凍アカムシと組み合わせると体色維持に有効。 |
| 熱帯魚用薬品 | 日本動物薬品 アグテン / エルバージュエース / 新グリーンFクリア / グリーンFゴールドリキッド | 病気の種類に合わせて使い分ける。万が一に備えて常備しておくと安心。 |
| 水厂 | ウィローモス / アマゾンソード / ミクロソリウム | 隠れ場所・産卵床として機能。バタフライレインボーが安心して泳ぐ環境作りにも重要。 |
飼育アドバイス:病気の薬は「備えあれば憂いなし」。実際に病気になってからショップに走ると手遅れになることもあります。薬品は冷暗所で保管すれば長期間保存できるので、セット購入の際に一緒に揃えておくのがおすすめです。
「フィルターって、どれを選べばいいの?」――アクアリウムを始めようとすると、必ずこの壁にぶつかります。外部式・上部式・投げ込み式・底面式・スポンジ式……種類が多すぎて、どれが自分に合っているのかわからない。「とりあえず安いやつを買ったら[…]
よくある質問(FAQ)
光の当たる角度によってキラキラと虹色に輝く銀色の体、そして赤く染まった背ビレ・腹ビレ・尾ビレ——水槽の中でこれほど「光を味方にする魚」もそうはいないでしょう。それがネオンドワーフレインボーです。その名のとおり、まるで小さな虹をまとって泳[…]
まとめ
バタフライレインボーは、光を透かしてゴールドに輝く半透明の体と、蝶のようにひらひらとはためく大きなヒレが印象的な、とても美しい小型熱帯魚です。水温25〜28℃・pH 6.5〜7.5・穏やかな水流という基本的な環境を整えてあげれば、初心者の方でも十分に楽しめる飼育難易度の低い種類です。
飼育のポイントをまとめると、フタ付き水槽で飼育すること(飛び出し防止)、水流の弱いフィルターを選ぶこと、週1回の水換えで水質を清潔に保つこと、そして5匹以上の群れで飼育して美しい群泳を楽しむこと——この4点が特に重要です。繁殖を目指す場合は、卵を見つけたらすぐに水草ごと隔離するという一手間がとても大切になります。
「はじめての熱帯魚」として選ぶにも、長くアクアリウムを楽しんできた方がコレクションに加えるにも、バタフライレインボーはどちらの層にも応えてくれる懐の深い魚です。ぜひ水槽の主役として、あるいは美しいバイプレイヤーとして、その蝶のような舞いを日常の中で楽しんでみてください。
頭から尾びれの先まで一本走るメタリックブルーのライン、そしてその下を覆う燃えるような真っ赤な体色——水槽に泳ぐカージナルテトラを初めて見たとき、「熱帯魚ってこんなに鮮やかなんだ」と思った方も多いのではないでしょうか。10匹・20匹と群れ[…]

















