メダカ専門店に足を運ぶと、水槽の中にずらりと並ぶカラフルな魚たちに思わず足が止まる——そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。「こんなにたくさん種類があるの?」「どれを選べばいいかわからない」と戸惑ってしまうのは、むしろ当然のことです。
メダカは、ダツ目メダカ科に分類される日本在来の淡水魚(学名:Oryzias latipes)を原点とした魚で、長年にわたる品種改良によって現在では数百種類以上の品種が存在するといわれています。体色・光の出方・ヒレの形・体型・模様など、バリエーションは驚くほど豊富です。このページでは、当サイトが長年の飼育経験をもとに選んだ代表的な8品種を中心に、改良品種の数々まで丁寧にご紹介します。メダカ選びに迷っている方の「最初の一歩」に、ぜひお役立てください。
この記事をまとめると
- メダカは体色・光沢・ヒレの形・体型の組み合わせで無数の品種が存在し、選ぶ楽しさも魅力のひとつ
- 初心者には緋メダカ・白メダカ・青メダカなどの定番品種がおすすめ。丈夫で飼いやすく価格も手ごろ
- 品種ごとに飼育容器や光の当たり方で見え方が大きく変わるため、好みの品種に合わせた環境づくりが大切
- まとめ記事として各品種の詳細記事へのリンクを設置しているので、気になる品種はそちらも合わせてご覧ください
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メダカという魚について

メダカは体長が2〜4cmほどの小型淡水魚で、日本の水田・河川・用水路に古くから生息してきました。丈夫で水温変化に強く、屋内・屋外どちらでも飼育できるため、アクアリウムの入門魚として長年親しまれています。
近年の品種改良の進化は目覚ましく、体色・光(体外光・体内光・ラメ)・ヒレの形(ヒレ長・スワロー・セルフィン)・体型(ダルマ・ヒカリ体型)の4つの要素が組み合わさることで、ひとつとして同じ品種がないほどの多様性が生まれています。シンプルで飼いやすい品種から、コレクター心をくすぐる希少な改良品種まで、奥行きのある世界が広がっています。
飼育アドバイス:まずは定番の品種から始めて、飼育に慣れてきたら少しずつ好みの改良品種にステップアップしていくのが、長く楽しく続けるコツです。
縁側に置かれた睡蓮鉢の中で、金魚がゆったりと泳いでいる——そんな風景を見たことがある方も多いのではないでしょうか。屋外飼育は、室内では味わえない「自然に近い環境」を作り出すことができ、金魚やメダカの色が自然光のもとで一層美しく映えるとい[…]
メダカの分類と品種のしくみ

メダカは生物学的にダツ目メダカ科メダカ属に分類され、学名はOryzias latipesといいます。日本在来のメダカ(いわゆる野生メダカ)を改良したものが「改良メダカ」で、現在流通している品種のほとんどがこの改良メダカに当たります。
品種の分類は大きく次の要素の組み合わせで行われます。
| 分類の要素 | 主な種類 |
|---|---|
| 体色・色素 | 黒・白・青・赤・黄・緑・琥珀など |
| 光(体外光) | 体外光・体内光・ラメ・1周光など |
| ヒレ形状 | 普通ヒレ・ヒレ長・スワロー・メラー・セルフィンなど |
| 体型 | 普通体型・ダルマ体型・ヒカリ体型・半ダルマなど |
| 鱗の透明度 | 普通鱗・半透明鱗・透明鱗 |
これらの要素が組み合わさることで膨大な数の品種が生まれています。品種名は作出者が命名することが多く、統一されたルールがないため、同じ特徴をもつ品種が異なる名前で呼ばれることも珍しくありません。
飼育アドバイス:品種の多様性を理解すると、「この品種はどんな交配で生まれたんだろう?」という楽しみが広がります。ぜひ品種の成り立ちにも注目してみてください。
赤・白・黒——三つの色が一匹の小さな体に凝縮された、そのコントラストは、はじめて目にしたとき思わず「きれいだ」と声が出てしまうほどです。まるで小さな錦鯉のような存在感を持ちながら、水槽でも睡蓮鉢でも映える三色メダカは、メダカブー[…]
代表的なメダカ8品種を紹介
ここでは当サイトが長年の飼育経験をもとに選んだ、代表的な8品種をご紹介します。それぞれの特徴・飼いやすさ・価格帯を簡単にまとめましたので、品種選びの参考にしてください。各品種名のリンクから、詳細な飼育方法・繁殖方法・混泳相手などを詳しくご覧いただけます。
緋メダカ(ひめだか)

古くから日本人に親しまれてきた、オレンジ色のメダカです。中高年の方なら子どもの頃に川でメダカを採った記憶があるかもしれませんが、そのメダカが緋メダカです。学校の理科の授業でも長年使われてきた、まさに「メダカの代名詞」といえる品種です。
野生のメダカが持つ黒色素胞が少ない個体を選抜し続けた結果、あたたかみのあるオレンジ色が定着しました。近年は川でメダカを見かける機会が減りましたが、今でも最も流通量が多く、価格も手ごろな品種です。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| couleur de la carrosserie | 黄色みがかったオレンジ色 |
| 飼育難易度 | ★☆☆☆☆(非常に飼いやすい) |
| 価格帯 | 手ごろ(1匹あたり数十〜100円程度) |
| 入手しやすさ | 非常に高い(ほぼすべての専門店で取扱あり) |
| こんな方におすすめ | これからメダカを始める初心者の方 |
飼育アドバイス:緋メダカは屋外の睡蓮鉢でも元気に育ちます。日光が当たる環境では色がより鮮やかになるので、屋外飼育もぜひ試してみてください。
黒メダカ(くろめだか)

日本に古くから生息する、原種に最も近いメダカです。自然界のメダカの中でも最も古い系統で、昔川で捕まえたメダカの多くはこの黒メダカでした。地味に見えるかもしれませんが、よく見ると体全体に渋みのある黒みがかった色合いがあり、自然の風情を感じさせてくれる品種です。
2003年には環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されるほど、野生での個体数が減少しています。飼育下の黒メダカは比較的入手しやすく、日本の自然を感じながら飼える品種として根強い人気があります。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| couleur de la carrosserie | 黒〜暗褐色(背地反応により変化する) |
| 飼育難易度 | ★☆☆☆☆(飼いやすい) |
| 価格帯 | 手ごろ |
| 特記事項 | 野生個体は絶滅危惧種。川での採集・野外放流は禁止 |
| こんな方におすすめ | 自然な風情・日本の原風景を大切にしたい方 |
飼育アドバイス:黒メダカは黒い容器で飼うと体色が美しく引き立ちます。素焼きの甕(かめ)や黒い睡蓮鉢で飼育すると、一段と趣のある姿を楽しめますよ。
白メダカ(しろめだか)

その名のとおり体の色が白いメダカです。よく「アルビノと同じ?」と思われることがありますが、白メダカとアルビノは別物です。アルビノは目が赤くなるのに対して、白メダカの目は黒いのが特徴です。清楚で明るい印象を与える体色から、ほぼすべての専門店で取り扱っているほど人気の高い品種です。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| couleur de la carrosserie | 白(目は黒。アルビノとは異なる) |
| 飼育難易度 | ★☆☆☆☆(飼いやすい) |
| 価格帯 | 手ごろ |
| こんな方におすすめ | 清潔感・シンプルさを好む方 |
飼育アドバイス:白メダカは暗い色の底砂や容器を使うと体色が引き立ちます。黒い底砂との組み合わせは特に見栄えがよく、おすすめです。
青メダカ(あおめだか)

名前は「青」ですが、専門店で実際に見てみると、水色に近い個体や藍色に近い個体など、ひとことに「青」では表現しきれない幅広い色合いをもつのが青メダカです。その「ひとつとして同じ色がない」という点が、青メダカ最大の魅力と言えます。
品種改良の起点にもなっている品種で、幹之メダカや深海メダカ・マリンブルーメダカなど、数多くの青系品種の祖先となっています。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| couleur de la carrosserie | 水色〜藍色(個体差が大きい) |
| 飼育難易度 | ★☆☆☆☆(飼いやすい) |
| 価格帯 | 手ごろ〜やや高め(色の良い個体は価格が上がる傾向) |
| こんな方におすすめ | 涼しげな見た目・水色系が好きな方 |
飼育アドバイス:青メダカは白い容器(白い睡蓮鉢など)で飼育するとより青みがきれいに出やすくなります。容器の色で見え方がガラリと変わるので、ぜひ試してみてください。
楊貴妃メダカ(ようきひめだか)

緋メダカと見比べると一目でわかる、より深みのある朱赤色が特徴の改良品種です。緋メダカが黄色みのあるオレンジなのに対して、楊貴妃メダカは赤色に近いオレンジというのが感覚的な表現です。当サイトでも長年飼育してきましたが、水槽の中でひときわ目を引く存在感は他のメダカには出せない魅力があります。
楊貴妃メダカの赤色の美しさは改良品種の中でも高く評価されており、他品種との交配に使われることが多いため「楊貴妃〇〇メダカ」という名前の品種も多数存在します。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| couleur de la carrosserie | 朱赤色(緋メダカより赤みが強い) |
| 飼育難易度 | ★★☆☆☆(比較的飼いやすい) |
| 価格帯 | やや手ごろ〜中程度 |
| 特徴 | 多くの改良品種の起点となった品種 |
| こんな方におすすめ | 鮮やかな赤色系が好きな方・少し本格的な品種に挑戦したい方 |
飼育アドバイス:楊貴妃メダカの赤色は、日光に当てることで色がより深くなります。屋外飼育や、室内でも明るい窓際に置くと発色が良くなりますよ。
透き通るような柔らかなオレンジ色が水面でゆらゆらと輝く姿——それが緋メダカです。学校の理科の授業で見たあのメダカ、夏祭りの金魚すくいコーナーで見かけたあのオレンジ色の小さな魚、子どもの頃に親に買ってもらったあの子——「メダカ」と[…]
幹之メダカ(みゆきメダカ)

背中の部分が輝青色に光る「体外光」が最大の特徴です。光るメダカの中では知名度・人気ともに群を抜いており、改良品種の世界に入るきっかけとなる品種として、当サイトでも強くおすすめしている一種です。ひとことに幹之メダカといっても、体色が青メダカのような個体、白メダカのような個体など多くのバリエーションがあります。
背中の光の入り方によって「フルボディ(全身光)」「スーパー光」「強光」「普通光」などのグレードがあり、グレードによって価格も大きく変わります。光のグレードにこだわるのも幹之メダカの楽しみ方のひとつです。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| 最大の特徴 | 背中が輝青色に光る「体外光」 |
| 飼育難易度 | ★★☆☆☆(比較的飼いやすい) |
| 価格帯 | グレードにより幅広い(数百〜数千円) |
| 光のグレード | 普通光・強光・スーパー光・フルボディ等 |
| こんな方におすすめ | 光るメダカに興味がある方・改良品種の入門として |
飼育アドバイス:幹之メダカの背中の光は、上から見ると特によく映えます。透明な水槽より、上から観察できる白い容器(睡蓮鉢など)での飼育もおすすめです。
ダルマメダカ(だるまめだか)

背骨の数が通常のメダカより少ないため、体長が通常の3分の2から半分ほどしかなく、全体のシルエットが丸くなっているメダカです。この「まんまる」な体型がダルマを連想させることから名前がつきました。一生懸命泳ぐ小さな姿がとにかく愛らしく、近年人気がさらに高まっている品種です。
体が小さく泳ぎが苦手なため、エサが届きにくい場合があります。同じ体型の品種同士でまとめるか、給餌のタイミングに工夫が必要です。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| 体型の特徴 | 通常の2/3〜1/2ほどの短い体・丸みのあるシルエット |
| 飼育難易度 | ★★★☆☆(やや注意が必要) |
| 価格帯 | 中程度 |
| point important | 泳ぎが苦手。通常体型のメダカと混泳する場合は給餌に配慮を |
| こんな方におすすめ | 愛らしい見た目が好きな方・ユニークな体型に興味がある方 |
飼育アドバイス:ダルマメダカはエサを食べるのが少し苦手なので、沈みにくいフード(浮上性の細かい粒)を少量ずつ与えるのがポイントです。
ヒレ長メダカ(ひれながめだか)

名前のとおり、通常のメダカに比べてヒレが長く伸びているメダカです。ヒレが長くなるだけでこれほど印象が変わるのか、と初めて見た方が驚くほど、その美しさは格別です。全国の愛好家が研究・繁殖に取り組んできた結果、さまざまな種類が生まれています。
ヒレ長メダカの中でも有名なのが「松井ヒレ長(天女の舞)」です。熊本県の松井勝二郎氏が生み出したこの品種は、尾ビレが扇状に大きく広がり、背ビレ・尻ビレも長く伸びるという、ヒレ長の中でも最も人気の高い種類です。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| 体型の特徴 | ヒレが長く優雅に伸びる(種類により長さや形が異なる) |
| 代表品種 | 松井ヒレ長(天女の舞)・各色のヒレ長バリエーション多数 |
| 飼育難易度 | ★★☆☆☆(比較的飼いやすいが水流に注意) |
| 価格帯 | 中〜高め(種類・品質により大きく異なる) |
| こんな方におすすめ | 優雅に泳ぐ姿を楽しみたい方・改良品種に本格的に挑戦したい方 |
飼育アドバイス:ヒレ長メダカは水流が強いとヒレが傷む場合があります。フィルターの排水口の向きを調整するなど、水流を弱めに設定してあげると安心です。
三色メダカ(さんしょくめだか)

体色が赤・白・黒の三色を持ったメダカです。3つの色がバランスよく発色した個体はとても美しく、高い観賞価値があります。よく錦鯉と比較されることがありますが、錦鯉に比べて体が小さい分、三色がバランスよく入っている個体は稀で、個体による差がとても大きい品種です。
最高の個体は、赤が楊貴妃メダカの朱赤色、白が幹之系統の輝きを持ち、黒が漆黒という三者が融合した美しさを持ちます。2012年頃に楊貴妃透明鱗メダカに黒錦を交配して誕生した品種で、愛好家の間では「三色スワローメダカ」など多彩な派生品種も生まれています。
| 項目 | Détail. |
|---|---|
| couleur de la carrosserie | 赤・白・黒の三色(個体差が非常に大きい) |
| 誕生年 | 2012年頃 |
| 飼育難易度 | ★★☆☆☆(発色管理はやや難しい) |
| 価格帯 | 中〜高め(柄の良い個体は高値がつく) |
| こんな方におすすめ | 個性的な柄に魅力を感じる方・錦鯉好きの方 |
飼育アドバイス:三色メダカを購入するときは、できるだけ直接お店で選ぶのがおすすめです。一匹として同じ柄がないので、自分だけのお気に入りの一匹を探す楽しさがあります。
水面をそっとのぞいたとき、背中から宝石のような青白い光がスーッと走る姿に、思わず息をのんだ経験はありませんか。それが幹之メダカです。「光るメダカ」の代名詞として、メダカファンのみならずアクアリウム初心者にも広く知られ、今や改良メ[…]
メダカの改良品種をカテゴリ別に紹介

ここでは代表8品種に続いて、当サイトが取り扱う改良品種をカテゴリごとにご紹介します。興味のある品種は各リンクからさらに詳しく確認できます。品種名と画像の組み合わせを間違えないよう、一種ずつ丁寧に紹介していきます。
光る系・体外光系のメダカ
幹之メダカを祖先として発展した「光系」の品種群です。背中・体内・ラメなど、光り方のスタイルが品種によって異なります。
オロチメダカ

目・腹・ヒレも含めて全身が真っ黒のメダカです。黒系メダカの最高峰と表現されることもあります。通常の黒系メダカは白い容器で飼育すると体色が薄くなりますが、オロチメダカは背地反応を起こさないため、室内の水槽で飼育しても漆黒の体色をキープできるのが大きな強みです。2016年に奈良県「飛鳥めだか」の谷國昌博氏によって作出されました。
東天光メダカ(とうてんこうメダカ)

朱赤の体色で背中が光るヒカリ体型のメダカです。日の出を連想させる体色と光から「東天紅(東の空が明けようとする様子)」という名前がつきました。楊貴妃メダカのヒカリ体型で、背ビレと尻ビレが同じ形・尾ビレがひし形になっており、泳ぐとヒレがヒラヒラと揺れる姿が美しいです。2005年に大場幸雄氏が作出しました。
黄金メダカ(おうごんメダカ)

全身が黄金色のメダカです。変わりメダカの中でも古株で、楊貴妃メダカや琥珀メダカの原点となった品種です。見た目と名前が一致しているため初心者の方にもわかりやすく、シンプルな美しさから根強い人気があります。2001年に大場幸雄氏が作出しました。
百式メダカ(ひゃくしきメダカ)

体の内側から光って見える「体内光メダカ」の一種で、全身が体内から光る「全身体内光メダカ」に分類されます。胴体から尾ビレの先まで透き通っており、体の中から光がにじむような神秘的な見た目が特徴です。2016年に愛媛県「めだかのビーンズ」丹下氏が作出しました。
深海メダカ(しんかいメダカ)

青系のメダカの中でも最も青色がきれいな品種とされています。幹之メダカの青幹之系統から体外光を取り除くことで生まれた品種で、内臓を包む内膜の青い輝きがより際立つ姿が特徴です。涼しげな清涼感のある見た目から、夏場に特に人気が高まります。2010年に長岡龍聖氏が作出しました。
マリンブルーメダカ

黒色素胞の少ない青体外光のメダカです。青幹之メダカから体外光を取り除く過程で、黒色素胞の少ない個体を選別することで水色のような体色をもつ個体が誕生しました。白い容器で飼育するとマリンブルー本来の魅力が最大限に発揮されます。2011年に長岡龍聖氏が作出しました。
流星メダカ(りゅうせいメダカ)

背ビレのない青系の幹之メダカです。通常の幹之メダカは背ビレがあるために体外光が途切れますが、流星メダカは背ビレを持たないため、一直線に途切れない体外光が表現されています。その光が流れ星のように見えることから名前がつきました。2013年に神奈川県の中里良則氏が作出しました。
鱗光メダカ(りんこうメダカ)

鱗一枚一枚が体外光を持っており、ヒレの縁が光で1周囲まれた「1周光」と「垂水ロングフィン」という特殊な尻ビレをもつ品種です。キラキラと輝く鱗の美しさは他の品種にない独自の魅力があります。2019年に愛媛県の垂水政治氏が作出しました。
清流きりゅうメダカ(せいりゅうきりゅうめだか)

体内が黒く、体の側面に体外光を持つメダカです。艶のある黒と青い体外光のコントラストが非常に魅力的な品種です。背地反応しないため、白い容器でも黒い体色を維持できます。2018年に群馬県の高草木二三男氏が作出しました。
艶やかに光る漆黒の体——その側面を、青白く輝く体外光がすっと走る。清流きりゅうメダカを初めて見たとき、その独特の美しさに思わず足が止まった、という方も多いのではないでしょうか。清流きりゅうメダカは、体内が黒く染まり、体の[…]
ラメ系のメダカ
体にキラキラとした光沢(ラメ)をもつ品種群です。光の散り方や色合いが品種によって異なり、見た目の豪華さから人気急上昇中のカテゴリです。
ラメメダカ

体の一部または全身にキラキラとした光沢(ラメ)をもつメダカです。ラメが広がったように見えることから名前がつきました。様々な品種と掛け合わされており、三色ラメ幹之メダカや琥珀ラメ幹之メダカなど、多種多様なラメメダカが生まれています。この光り方は虹色素胞のグアニン層の集まり方によるもので、個体差も生まれやすいです。2012年に広島県の和田敏拓氏が最初に発表しました。
ブラックダイヤメダカ

真っ黒の体色に青紫色に近いラメをもつメダカです。オロチメダカと星河(青ラメ幹之)メダカを交配させて生まれました。漆黒のボディに輝く青紫色のラメは非常に印象的で、オロチの背地反応のなさも受け継いでいるため入れ物を選ばずに黒い体色を楽しめます。2018年に神奈川県の中里良則氏が作出しました。
サファイアメダカ

黒い体色にラメの部分が青色で統一されているメダカです。多くのラメメダカがさまざまな色のラメが混在するのに対して、サファイアメダカは青色のみに統一されているため、光る部分がとても美しく見えます。背ビレがないのも特徴で、「黒ラメ幹之サファイア系」という名でも知られています。2020年に岡山県の静楽庵が作出しました。
模様・体色の特徴的なメダカ
体の模様や特徴的な体色を楽しむ品種群です。
パンダメダカ

目の周りが縁取られたように黒く見えるメダカで、その特徴がパンダを連想させることから名前がつきました。楊貴妃パンダや白パンダメダカなど様々な体色のパンダメダカが存在します。幹之メダカや楊貴妃メダカに次ぐ人気を誇り、近年は流通量が増えたことで価格も手ごろになってきています。
琥珀メダカ(こはくメダカ)

赤茶色の体色に尾ビレが鮮やかなオレンジ色になるメダカです。地味に見えるかもしれませんが、まるで宝石の琥珀のように引き込まれる魅力があります。派手な品種が多い改良メダカの世界では珍しい落ち着いた体色で、玄人受けする品種として根強い人気があります。2004年に「めだかの館」が作出しました。
紅白メダカ(こうはくメダカ)

体色が紅色(赤色)と白色のメダカです。わかりやすい体色から初心者から玄人まで幅広く支持されています。2012年に楊貴妃透明鱗メダカの体色が部分的に色抜けすることで誕生しました。「更紗メダカ」「楊貴妃透明鱗更紗メダカ」「幹之紅白メダカ」など多くの種類が存在します。
魔王メダカ(まおうメダカ)

黒をメインにした体色に紫色や金色が入った、ヒカリ体型のメダカです。ツヤのある黒い体が紫色に見えることもあり、神秘的な印象があります。ヒカリ体型のため背中がラメを散りばめたように光輝きます。2012年にメダカ通販「め組」が作出しました。「まおう」という名前にふさわしい貫禄のある見た目から人気が高い品種です。
出目メダカ(でめメダカ)

両目が飛び出しているメダカです。目の出方には個体差があり、横方向に出ている個体や上方向に出ている個体など様々です。正面から見るとひょうきんな顔をしているのも人気の理由です。2006年に大野氏が作出しました。近年は流通量が減少していますが、ユニークな見た目から根強い人気があります。
ヒレの形が特徴的なメダカ
ヒレの形や構造に変化が生じた品種群です。泳ぐ姿に優雅さや個性が加わります。
スワローメダカ

各ヒレの軟条(ヒレの骨のような筋)が部分的に突出して伸長しているメダカです。ヒレをしなやかに動かして優雅に泳ぐ姿が美しく、伸びたヒレはレースのように見えます。グッピーの「スワロー」に由来する名前で、2012年に對馬義人氏が作出しました。
メラーメダカ

各ヒレが複数枚に分かれているメダカです。ヒレの膜(鰭膜)の成長が途中で止まり、骨の筋(軟条)だけが成長した品種です。同じヒレの形をした個体は存在しないという一点物の魅力があります。2013年に大場幸雄氏が作出しました。
セルフィンメダカ

背ビレが2枚に分かれているメダカです。「サムライメダカ」とも呼ばれることがあり、2枚に分かれた背ビレの前方部分が日本刀のように見えます。背ビレだけでなく尻ビレが2枚になる個体や背ビレが3枚になる個体も出てきています。2004年にヒカリ体型・ヒカリダルマ体型から生まれました。
半透明鱗・オーロラ系のメダカ
鱗の透明度が高い「半透明鱗」や体が透けて見える特徴をもつ品種群です。他の品種との交配に使われることも多く、改良品種の世界では重要な位置を占めています。
オーロラメダカ

半透明鱗を持った青色のメダカです。表皮の色素胞が少ないため、光が透過し鱗で反射することで七色の光を発する「薄膜干渉」という現象が起きます。この特性から多くの改良品種の交配に使われており、「メダカの未来を変えた品種」とも言われます。2010年に広島県「めだか本舗」の二野宮良博氏が作出しました。
夜桜メダカ(よざくらメダカ)

体色が黄色と黒で、ラメと半透明鱗を持つメダカです。半透明鱗とラメという相反する特徴(虹色素胞の欠如と発現)を同時に持つユニークな品種で、個体によって見え方が大きく異なります。2017年に愛媛県の垂水政治氏が、黄幹之メダカとオーロラメダカを交配させて作出しました。
女雛メダカ(めびなメダカ)

体色が黒とオレンジで、半透明鱗を持つメダカです。朱赤色をさらに濃くした「柿色」と呼ばれる独特のオレンジ色が特徴で、メダカの体色として柿色を最初に表現した品種です。2017年に愛媛県の垂水政治氏が作出しました。
緑光メダカ(りょっこうメダカ)

青色の体色に黄色素胞が分布することで緑色に見えるメダカです。メダカの世界では珍しい「緑色」という新たな体色を実現した品種で、体外光の特徴も持っています。2016年に静岡県の神村孝人氏と愛知県の宗宮彩香氏の協力によって作出されました。
背びれがなびくように長く伸び、尾びれが扇を広げたようにゆったりと揺れる——水面を泳ぐその姿は、まるで一枚の絵のような美しさです。それがヒレ長メダカです。ヒレ長メダカは、ダツ目メダカ科メダカ属に分類される改良メダカの一系統[…]
紹介しきれなかったその他のメダカ品種
ここまで当サイトが個別記事で詳しく解説している品種をご紹介してきましたが、メダカの世界はこれだけではありません。全国の愛好家やブリーダーによって毎年新しい品種が誕生しており、その数は数百〜数千種類以上とも言われています。ここでは、個別記事はないものの、特に注目度が高い品種や特徴的な品種をいくつかご紹介します。
幹之系の多様なバリエーション
幹之メダカを基礎として生まれた品種は非常に多く、体色・光のグレード・ヒレの組み合わせで無数のバリエーションが存在します。「星河メダカ(青ラメ幹之)」「黄幹之(黄桜)」「白幹之」など、幹之ベースの品種だけでもコレクションが完成するほどです。
体型変異系の品種
ダルマ体型以外にも、「半ダルマ」(ダルマより少し長い体型)や「ヒカリダルマ」(ヒカリ体型とダルマが組み合わさった品種)など、体型に変異をもつ品種も存在します。体型と体色・光が組み合わさると、また新たな品種が生まれます。
アルビノ系・透明鱗系
「アルビノメダカ」は色素が欠乏した白〜ピンク系の体色で目が赤くなるのが特徴です(白メダカの目は黒い)。「透明鱗メダカ」は鱗の透明度が高く、内臓が透けて見えることがあります。これらの特性が他品種と組み合わさることで、さらに多彩な品種が誕生しています。
希少な高級品種
愛好家コミュニティでのみ流通している高価な品種も多数存在します。「煌(きらめき)」「氷河」「白虎」「天の川」など、詩的な名前をもつ品種はいずれも作出者の丹念な選別によって生まれた芸術品とも言える存在です。
飼育アドバイス:新しい品種は専門店や愛好家のオークション・SNSでも出会えます。「どんな品種があるか」を探す楽しさも、メダカ飼育の大きな魅力のひとつです。
水面をゆらりと泳ぐ、深みのある朱赤色——その姿を一度見たら、どこかで忘れられなくなる魅力を持っているのが楊貴妃メダカです。「メダカって地味なものでしょ?」と思っていた方ほど、はじめて楊貴妃メダカを目にしたときに「え、こんなに綺麗[…]
メダカを飼うために必要な器具
せっかく好みのメダカを見つけたら、次は飼育環境を整えましょう。メダカは丈夫な魚ですが、適切な器具を揃えることで長く健康的に育てることができます。ここでは、初めてメダカを飼う方が知っておきたい基本的な器具をご紹介します。
| appareil | おすすめ | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| réservoir d'eau | GEX スリムアクアセット400・または睡蓮鉢 | 水槽セットならLED・フィルター同梱で最初から揃う。屋外なら睡蓮鉢が人気 |
| 底砂 | 黒い砂・ソイル | 体色の見え方に影響する。品種に合わせて選ぶ |
| filtre (notamment appareil photo) | Tetra オートワンタッチフィルター ATシリーズ | 水流調節可能なものを選ぶ(特にヒレ長・ダルマ向け) |
| lumière | LEDライト(白色〜青白色) | 光るメダカ(幹之・ラメ系)には特に有効 |
| alimentation | Hikari メダカの舞シリーズ(浮上性・細粒) | 口が小さいので細かい粒のものを選ぶ。色揚げ成分配合タイプが体色維持に有効 |
| station d'épuration | ホテイ草・マツモ・アナカリス | 産卵床・隠れ家・水質改善にも役立つ |
| Produits chimiques | めだか膳 光メダカ用・メダカ用塩 | 体外光・ラメの発現サポートや健康維持に。万が一の病気にも備えておくと安心 |
| 産卵床 | 専用産卵床・ホテイ草 | 繁殖を楽しむなら必須のアイテム |
| 温度計 | デジタル温度計 | 水温管理はメダカの健康の基本 |
メダカはヒーターなしでも越冬できますが、冬期に活性が落ちた場合はヒーターを用意すると一年中活発な姿を楽しめます。また、光るメダカ(幹之・ラメ系)はLEDライトで照らすと体外光・ラメが非常に美しく見えるので、ぜひ試してみてください。
当サイトでは特に水槽の選び方・フィルターの種類・底砂の違いについて詳しく解説した記事も用意しています。合わせてご覧ください。
メダカ飼育の最初の一歩として、水槽・フィルター・LEDが揃ったセットから始めるのがもっとも手軽です。
おすすめ(水槽・飼育セット)
GEX スリムアクアセット400 ── 水槽・フィルター・LEDライト一式が揃うメダカ飼育の最適スタートセット
メダカ飼育に必要なものが一式揃った入門セットです。幅40cmのコンパクトサイズながら、LEDライトとフィルターが同梱されているため届いてすぐに飼育を始められます。当サイトの飼育経験でも初めての方に最もおすすめできるシリーズで、幹之メダカやラメメダカの体外光・ラメがLEDでよく映えます。
おすすめ(フィルター)
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ヒレ長メダカやスワローメダカなど長いヒレをもつ品種は水流が強いとヒレが傷みます。Tetra ATシリーズは水流調節ができるため、品種に合わせてきめ細かく流量をコントロールできます。設置もワンタッチで手軽なうえ、静音性も高く長年にわたりアクアリストに支持されている定番フィルターです。
おすすめ(メダカ用フード)
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メダカの口の大きさに合わせて設計された専用フードです。食いつきがよく、水を汚しにくい処方が特徴です。長年にわたり当サイトでも使い続けている信頼のシリーズで、体色の維持・産卵促進にも配慮した栄養バランスが整っています。
おすすめ(メダカ用薬品)
日本動物薬品 めだか膳 光メダカ用 ── 光る系メダカの体外光・ラメをより美しく引き出す専用薬品
幹之メダカ・ラメメダカ・深海メダカなど「光る系メダカ」の体外光やラメをより美しく発現させることを目的に作られた専用タイプです。健康維持をサポートしながら光の発現を助ける成分が配合されており、体色の維持・強化に貢献します。当サイトで光る系品種を長年飼育してきた経験からもおすすめできる一品です。
「水槽って、どれを選べばいいの?」——アクアリウムを始めようとした瞬間、多くの方がこの壁にぶつかります。ホームセンターやアクアショップに足を運ぶと、小さなコンパクト水槽から迫力ある大型水槽まで、サイズも形状も素材もバラバラ。値段の差もか[…]
よくある質問(FAQ)
まるでパンダのように目の周りが黒く縁取られた、あの愛らしい表情——それがパンダメダカです。「なんでこの子だけ目が違うんだろう?」と思わず手に取ってしまった方も多いのではないでしょうか。ペットショップのメダカコーナーでひときわ目を[…]
まとめ
メダカは小さな体の中に、驚くほど豊かな多様性を秘めた魚です。緋メダカのように長年日本人に親しまれてきた定番品種から、幹之メダカの背中を輝かせる体外光、三色メダカが纏う錦鯉を思わせる模様、ラメメダカのキラキラとした輝き——どの品種をとっても、見ているだけで心が和みます。
このページでご紹介した品種をまとめると、メダカの魅力は大きく次の3点に集約されます。まず「丈夫で飼いやすい」こと。緋メダカ・白メダカ・青メダカなどは初心者でも安心して始められる品種です。次に「品種の選び方が自由」なこと。体色・光・ヒレ・体型の組み合わせから、自分だけのお気に入りを見つける楽しさがあります。そして「繁殖や改良の奥深さ」。慣れてきたら品種同士を掛け合わせて、自分だけのオリジナル品種を作る世界へと踏み出すこともできます。
メダカを飼うということは、小さな命と向き合い、その美しさを発見し続けることでもあります。まずは気になる品種の詳細記事をのぞいてみてください。きっと「この子を飼いたい」と思える一品種に出会えるはずです。
水槽の中でキラキラと光が散るように輝く小さな魚——それがラメメダカです。光の加減によって青にも緑にも見えるそのきらめきは、まるで水中に星を散りばめたよう。「これがメダカ?」と驚かれる方も多いほど、その美しさは別格です。近年のメダ[…]
















